裾野市の“ふじのくに”のフロンティアを拓く取組
【新たに同時認定】ふじのくにフロンティア推進エリア、ふじのくにフロンティア地域循環共生圏
裾野市・三島市・長泉町の2市1町で認定申請した「ふじのくにフロンティア推進エリア」および裾野市・御殿場市・小山町の2市1町で認定申請した「ふじのくにフロンティア地域循環共生圏」の2つの取組みが、令和5年1月23日に静岡県知事の認定を受けました。
“ふじのくに”のフロンティアを拓く取組とは
静岡県が推進する“ふじのくに”のフロンティアを拓く取組は、国の地域活性化総合特区制度と県独自の認定制度により、防災・減災と地域成長の両立した地域づくりを通じて、「安全・安心で魅力ある県土の実現 ~SDGsのフロントランナー~」を目指す取組で、3期15年(H25~R9)の構想期間において段階的な地域づくりを進めています。
ふじのくにフロンティア推進エリアとは
第2期基本計画において、ICT等の新しい技術を活用しながら、推進区域等と新たに整備する産業・文化等の拠点を計画的に連携・補完させる広域的な圏域づくりとして、「ふじのくにフロンティア推進エリア」の形成を推進しています。
ふじのくにフロンティア地域循環共生圏とは
第3期基本計画において、デジタル技術を活用しながら地域資源の活用と循環を図り、環境と社会経済を両立させることにより地域課題の解決を図る圏域づくりとして、「ふじのくにフロンティア地域循環共生圏」の形成を推進しています。
富士山南東スマートフロンティア推進協議会
- 2021年8月18日に裾野市、三島市、長泉町の首長で構成する「富士山南東スマートフロンティア推進協議会」が発足し、2023年6月21日に清水町が加入しました。
- 本協議会は、中核市に匹敵する人口、産業構造、経済圏を有する2市2町による広域連携に取り組むとともに、先進技術の活用や官民の連携により、地域の魅力や住民の生活利便性の向上、地域課題の解決を図ることために発足しました。
- それぞれの地域資源や主要プロジェクトなどの知見を共有し、世界に発信できる魅力あるエリア形成を目指します。
- まずは、移住促進やシティプロモーションなど、緩やかな連携を進めながら、静岡県が掲げる防災・減災と地域成長の両立を目指す「“ふじのくに”のフロンティアを拓く取組」に関する事業を推進します。
協議会の取組
令和5年度自動運転バスの実証実験
国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)の採択を受け、富士山南東スマートフロンティア推進協議会(代表団体三島市)が主体となり、JR東海道新幹線三島駅北口(三島市)とJR御殿場線下土狩駅(長泉町)を結ぶ「下土狩文教線」の区間約1.5kmで、小型バスタイプ車両を用いた自動運転実証実験を実施しました。
期間:令和5年12月1日(金曜日)~12月4日(月曜日)
2市2町首長座談会
12月に実施しました自動運転実証実験を踏まえ、今後の展望について意見交換をしました。
日時:1月15日(月曜日)
場所:日本大学国際関係学部三島駅北口校舎 山田顕義ホール(1階)
【富士山南東スマートフロンティア推進協議会自動運転バス実証業務委託】公募型プロポーザルの実施
令和5年度の自動運転バス実証実験の結果を踏まえ、三島駅周辺から富士山南東スマートフロンティア推進協議会を構成する周辺市町を跨るルートでレベル2相当以上の自動運転の実証実験を行うため、【富士山南東スマートフロンティア推進協議会自動運転バス実証業務委託】の公募型プロポーザルを実施します。
【富士山南東スマートフロンティア推進協議会自動運転バス実証業務委託】公募型プロポーザルの実施
推進エリアの概要
名称 | 実施主体 |
首都圏の子育て世帯から選ばれる「転職なき移住」推進エリア | 裾野市・三島市・長泉町 |
<目指す姿>
子育てに適した豊かな自然環境や首都圏への良好な交通アクセスを活かしながら、三島駅をハブとした車を持たずとも暮らしやすい移動環境を提供することで、「子育て世帯」「首都圏通勤者」「テレワーカー」の移住希望者から選ばれるエリア
<取組内容>
子育て世帯のニーズに合った魅力ある拠点の整備・活用
• テレワーク拠点の整備を促進し、「転職なき移住」実現の場を創出するほか、交流施設や公園の活用・PRにより、移住者が孤立せず安心して子育てできる環境を創出
• 空き家活用などに重点的に取り組む移住モデル地区を形成し、移住者を呼び込む受皿を整備するとともに、住宅地・工業団地の整備を着実に進め、ゆとりある住まいや、配偶者・家族の就業先を提供
新幹線三島駅をハブとしたエリア内移動の利便性向上
• 自動運転技術の導入、シェアサイクル・電動キックボード・超小型モビリティ等のパーソナルモビリティ拠点拡充等により、誰もが移動しやすい交通ネットワークを整備
• あらゆる移動手段と、地域イベントや立寄り先などのサービスをシームレスにつなげるマルチモーダルデータ連携基盤の構築により、移動・生活の利便性を向上
住みやすい街、産み育てやすい街としてのブランド確立
• 首都圏子育て世帯向けに、ブランディング・プロモーションを2市1町で一体的に実施し、若者の移住を促進
2市1町地域循環共生圏推進協議会
- 2022年10月11日に裾野市、御殿場市、小山町で構成する「2市1町地域循環共生圏協議会」が発足しました。
- 本協議会は、富士山東麓エリアにおいて、脱炭素社会・SDGsの実現、環境と経済の両立、デジタル技術を活用した地域課題の解決に向けて、広域連携による取組みを検討・推進する組織です。
- それぞれの地域資源や主要プロジェクトなどの知見を共有し、環境と社会・経済が好循環する共生圏の形成を目指します。
- 静岡県が掲げる防災・減災と地域成長の両立を目指す「“ふじのくに”のフロンティアを拓く取組」に関する事業を推進します。
地域循環共生圏の概要
名称 | 実施主体 |
富士山東麓エコガーデンシティ地域循環共生圏 | 裾野市・御殿場市・小山町 |
<目指す姿>
富士山麓の豊かな自然環境を守り、育て、磨き、脱炭素を実現する持続可能な環境先進地域
<取組内容>
環境に優しいエネルギーの地産地消
• ごみ焼却熱発電や木質バイオマス発電等再生可能エネルギー利用拡大
• マイクロ水力発電導入等官民連携の脱炭素技術開発・普及の促進
森林の保全と利活用
• 森林管理の適正サイクルの構築による森林のCO2吸収量増大および災害発生リスクの低減
• 木材の地産地消を図る「木育」推進
• デジタル地域通貨で活用できるエコポイント付与により、住民等の環境保全活動への意欲醸成や森林保全の担い手確保
脱炭素化に向けた産業構造への転換
• 環境重視型工業団地の整備および既存工業団地への展開
• 自家用車や路線バス等での水素自動車の積極的推進による環境先進地域ブランド構築および水素関連企業の誘致・発展の土台づくり
地域循環共生圏PR動画
2市1町と6金融機関による脱炭素に向けた共同記者会見
2050年ゼロカーボンシティ実現に向け、裾野市、御殿場市、小山町2市1町と静岡銀行、スルガ銀行、静岡中央銀行、沼津信用金庫、富士伊豆農業協同組合御殿場地区本部、静岡県労働金庫の6金融機関で脱炭素に向けた共同記者会見を令和6年3月26日に実施しました。
温室効果ガス排出量を「しずおかGXサポート」の共同利用により見える化し、環境施策の企画立案につなげることや各金融機関の特色を活かし、官民連携の脱炭素の取り組みを進めていきます。
これまでに市が指定を受けた「ふじのくにフロンティア推進区域」の概要
県の「ふじのくにフロンティア推進区域」に指定されました。
【第1次指定】2014年5月27日
【第6次指定】2016年11月1日
県では、2011年から「“ふじのくに”のフロンティアを拓く取組」を推進しています。市でも防災・減災と地域成長を両立させるまちづくりを実現するため、2014年度に県が設置した「ふじのくにフロンティア推進区域」に応募し、県から指定を受けることができました。
市は喫緊の課題として、企業立地誘致、定住人口の増加などに取り組んで参りましたが、推進区域指定により得られる県の重点的な支援を活用し、地域の産業活性化を図りたいと考えます。
各ホームページは下記のリンクをクリックしてください。
県の「“ふじのくに”のフロンティアを拓く取組」(静岡県ウェブサイト)
工学院大学によるまちづくりデザイン報告会を開催
裾野インターチェンジ周辺の魅力を生かしたまちづくりを進めるため、"よそもの・わかもの"である大学生が、斬新な発送と若者らしいアイディアの詰まった将来像を提案する報告会を開催しました。
詳細は次のリンクをクリックしてください。
工学院大学によるまちづくりデザイン報告会~よそもの・わかものが提案する北部地域の将来像~
裾野市北部地域まちづくり基本方針を策定
裾野市の「ふじのくにフロンティア推進区域」の取り組みとして、平成27年度に県の「内陸フロンティア多様化モデル創出事業費補助金」を活用し、推進区域と縁辺部の可能性調査を実施しました。併せて、工学院大学の学生に「よそもの・わかもの」の視点から北部地域の魅力を生かしたまちづくりデザインの提案をしてもらいました。これら2つの事業を踏まえ、職住近接の地域づくりをさらに推進するため、各種計画との整合を図り「住みたいまち裾野」のまちづくり(共生)の実現に向けた「裾野市北部地域まちづくり基本方針」を、平成28年4月に策定しました。
裾野市北部地域まちづくり基本方針 (PDFファイル: 1.2MB)
市の推進区域のエリア
1次指定区域概要「東名裾野IC周辺地域における防災・減災と職住近接に配慮した地域づくり推進区域」 (PDFファイル: 187.6KB)
6次指定区域概要「裾野市北部地域職住近接の防災スマートシティ創出推進区域」 (PDFファイル: 189.0KB)
推進区域に関する施策
防災・減災関係
事業名 | 事業内容 | 実施主体 |
---|---|---|
企業との災害時支援体制確保事業 | 災害時支援協定の締結 | 市、企業 |
企業との災害時支援体制確保事業 | 近隣公共施設(裾野市総合グラウンド、ヘルシーパーク裾野)での帰宅困難者の受入れ体制の確保 | 市、企業 |
広域受援体制整備事業 | 大規模災害時の受援拠点と位置付けられている総合運動公園の防災体制の強化(耐震化、非常用電源確保など) | 市 |
広域受援体制整備事業 | 複数自治体を跨る主要幹線道路の整備 (国道469号、(仮)神山深良線) |
市および関係自治体 |
企業のBCP対策強化支援事業 |
BCP基幹社員の職住近接を推進するため、周辺未利用地(市街化区域)の優良宅地化を行う民間分譲事業者に助成 |
民間業者、市 |
地域成長関係
事業名 | 事業内容 | 実施主体 |
---|---|---|
企業用地確保事業 |
土地所有者への意向調査を踏まえ、今里地区で約1.2ヘクタールの企業用地を確保(裾野市今里工業用地造成分譲事業) |
市、土地開発公社 |
企業の立地優位性確保・向上事業 |
県の企業立地補助金(用地費、設備投資費)による助成 |
県、市 |
企業の立地優位性確保・向上事業 | 既存立地企業の設備投資への助成 | 市 |
企業の立地優位性確保・向上事業 |
工場立地法の緑地比率の緩和 |
市 |
企業の立地優位性確保・向上事業 | 企業活動を支える主要道路の整備 (県道24号、(仮)神山深良線) |
市と関係自治体 |
企業の立地優位性確保・向上事業 |
職住近接の宅地供給により社員の定住化を図るため、優良宅地化を行う民間分譲事業者に助成(再掲) |
民間業者、市 |
市ふじのくにフロンティア推進連絡協議会
推進区域における防災・減災とに職住近接に配慮した地域づくりを推進するため、「裾野市ふじのくにフロンティア推進連絡協議会」(旧称「裾野市内陸フロンティア推進連絡協議会」)を設置しています。
構成メンバー
- トヨタ自動車株式会社東富士研究所を代表する者
- トヨタ自動車東日本株式会社を代表する者
- 矢崎総業株式会社を代表する者
- 株式会社ヤクルト本社富士裾野工場を代表する者
- 富士裾野工業団地を代表する者
- 新富士裾野工業団地を代表する者
- 労働者福祉協議会を代表する者
- 静岡銀行裾野支店長
- スルガ銀行裾野支店長
- 富岡地区会長
- 須山地区会長
- 静岡県東部地域局長
- 副市長
- 企画部長
- 市民部長
- 産業部長
- 建設部長
第1回協議会(2014年8月6日(水曜日)開催)
市から推進区域における市の取り組みの説明をし、今後の方向性について協議しました。
第2回協議会(2016年3月18日(金曜日)開催)
1次指定を受けた推進区域の取組状況の報告と、裾野市北部地域まちづくり基本方針(素案)について協議を行いました。
第3回協議会(2016年8月31日(水曜日)開催)
1次指定を受けた推進区域の取組状況の報告と、第6次指定申請に向けた協議を行いました。
第4回協議会(2017年10月30日(金曜日)開催)
市の推進区域の取り組みの進捗状況と岩波駅のバリアフリー化事業について報告し、意見交換を行いました。
第5回協議会(2018年10月24日(水曜日)開催)
市の推進区域の取り組みの進捗状況を報告し、意見交換を行いました。
- この記事に関するお問い合わせ先
-
戦略推進課
〒410-1192 静岡県裾野市佐野1059 裾野市役所3階
電話:055-995-1804
ファクス:055-993-3607
更新日:2024年04月01日