29.高冷地の試験ほ場造成

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和36年7月

このころの農業園芸はあらゆる作目について促成栽培の方向に進んでいた。しかし温室に入れて加温しても、開花や結実をしないものがあった。これは加温以前にある期間、冷気にあてないと不可能であることが判明された。裾野市では「園芸のベルト方式」を試み、標高差と温度変化を利用することにより見事に成功した。

この写真は、標高1,450メートルの須山水ケ塚の山上約50アールを須山振興会から借り受けて試験ほ場を造成しているところです。この試鋤験地によって全国初のツツシの促成栽培に成功したのをはじめ、イチゴの促成栽培や夏ギクの超促成など多くの栽培試験を成功させました。