168.養蚕のころの思い出

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和35年6月

養蚕(カイコ)とは、カイコを飼育して生糸をつくるための繭をとることです。養蚕は、カイコの食事となる桑の栽培がなくてはできません。まず蚕程製造所から蚕卵紙を購入し、用意した蚕室で蚕卵紙からふ化させ蚕座に移し、一令、二令、三令とカイコに適した桑の葉を与え五令まで飼育する。成熟したカイコをシキタと呼びました。繭をつくらせるためにまぶしにうつします。モズに入れるといい、上族のことです。カイコはこの中で繭をつくります。繭が出来上がりカイ

コが完全なサナギになれば、繭かきといってきれいに繭をとり、大きな袋に入れて天秤棒でかつぎ、繭市場に持って行き競り売りに掛けます。重労働ではないが大変気疲れする仕事でした。