36.銀波輝く草原

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和34年10月

十里木忠ちゃん牧場東北側あたりの小高い丘に立つと、東宮士演習場のひょうびようたる大草原が見渡される。

秋ともなれば、演習場立ち入り日を利用して、地元権利者がセンブリなどの薬草を採取して歩く姿があちらこちらに見受けられるが、それにも増して、銀色に輝く雄大な草原の穂波を見に訪れる都会からの家族連れが目につく。

見渡す限りススキの穂が、秋の日差しを受けて銀色に輝き、風になびく穂波はまさに銀波の寄せるごとくでまことに壮観な眺めです。

質素の中に愛くるしさを思わせるあのころの乙女、銀波の中に配するにふさわしく、懐かしい想い出の草原です。