137.沢庵大根収穫のころ
戦後12年、このころの農業はまだまだ生産物の不足しがちな時代でした。従って、なにを作ってもよく売れました。
今は、スーパーやショッピングセンターに行けばどんな漬け物でも売っていますが、昔は漬け物の加工品など売ってなかったので、農家以外の家でも自家製でした。ことにたくあんは、年に1回で年間の必要量を漬けるものですから、農家では大忙しでした。畑に水と4斗樽を持ちこみ、掘り取った大根を洗い、束ねて干し竿に掛けるのです。西風が吹く寒い季節なので、手はヒビ割れがして大変でした。暮れ、正月にかけてお得意様に納められました。
更新日:2017年03月27日