40.春を呼ぶ童たち
「お正月がきたならば こっぱのようなもちを焼いて 赤いおべべにゲタはいて タコを揚げたり ハネついて ペッタンペッタン まりをつく」
今は昔、富士農園の茶園でこの童たちと会ったとき私が子どものころよく母が歌ってくれた童唄を想い出していた。貧しい里の子ども心にいかにお正月が待ちどおしかったことか。
この子どもたちの家庭は決して貧しいとは思えない、むしろ恵まれているのだろう。春を早くこいと呼んでいるような明るく無邪気な表情に、自分の子どものころを想い出しながら将来への力強ささえ感じたものです。
更新日:2017年03月27日