120.田植えの思い出

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和31年6月

6月ともなると、やはり田植えを思い出します。私が子どものころの田植えは大変な肉体労働であったけれど、農家の年間行事であり、お祭りでもあったのです。

私がはじめて田植えの手伝いをしたのは、小学校4年生の時でした。その頃は小学校も“農休み”が10日ほどあって、農繁期の手伝いをするための休みでしたので、私たちにもできる作業の“縄張り”をやったものです。6年生のころには馬の鼻取りです。もちろん裸足だったので、麦の切株を踏んだときは足の指の間にささり、たまらなく痛いのです。脛から指の先まで傷だらけになって田植えをやったことは忘れられない思い出です。