119.乙女ごころ
山の雪も日増しに溶け、いろりに山のように木炭をくべた寒い冬も去り、やわらかな陽光を受けた山裾に、霞が棚引き春を告げています。
この山や草原も、もうすぐ若草が燃え上がることでしょう。
娘さんかな?かすりのもんぺ作業衣に姉さんかむり。でも、隠せないのが乙女どころ。高くそびえる火の見やぐらからは見えない胸の炎を内に秘めて、可憐に咲く富士桜のように飾りけのない姿こそ、美しく目にしみ入るような、そんなひとときの眺めでした。
山の雪も日増しに溶け、いろりに山のように木炭をくべた寒い冬も去り、やわらかな陽光を受けた山裾に、霞が棚引き春を告げています。
この山や草原も、もうすぐ若草が燃え上がることでしょう。
娘さんかな?かすりのもんぺ作業衣に姉さんかむり。でも、隠せないのが乙女どころ。高くそびえる火の見やぐらからは見えない胸の炎を内に秘めて、可憐に咲く富士桜のように飾りけのない姿こそ、美しく目にしみ入るような、そんなひとときの眺めでした。
更新日:2017年03月27日