52.竹細工の盛んな頃

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和30年7月

現在、竹製品といえば、名工といわれる茶畑の芹沢さんが作る竹細工品のように、民芸品的に扱われるようになり、観光地に行くとみやげ物店に民芸品のみやげ物として売られています。戦後、産業の目ざましい発展によりプラスチック製品が出現しました。この以前は、竹製の容器は生活必需品として欠くことのできないものでした。農作業に用いられた篭類、お勝手用のざる、ご飯びつから弁当びつにいたるまで、雑貨屋さんには竹製品が山と積まれていました。これらの竹製品はカゴ屋さんで作るだけでなく内職として一般家庭でも作られていました。

単価が安いため量産しなければ収入は少ないので、暑いときも寒い時期も、手の荒れにも負けず一生懸命に作業していた姿が思い出されます。