16.沢庵大根

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和30年12月

木枯らしが吹き始めると、沢庵漬用大根の収穫が始まりますがこの農作業は昔も今も変わりなく行われています。しかし、現在は沢庵大根の栽培も非常に少なくなり、せいぜい農家の自家用程度の栽培にすぎません。

沢山栽培された頃は、どこの農家でも1週間くらい収穫が続きました。大根の栽培は山畑に限られましたので、大根を洗う水を山畑まで上げる仕事も一苦労だったのです。木枯らしの中の大根洗いは、たちまち手がヒビ割れてしまうのです。のどかな風物詩に見えても、現実は楽な作業ではなかったのです。