7.パイスケ

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和29年7月

リヤカーに積まれて出荷を待つ、これは何と言うもので何に使用するのか、戦後生まれの人達にはなじみの少ないものと思います。

これはパイスケと呼ばれ運搬具の一つで土木工事などでは土の運搬用として肩にかついで使ったものです。箱根山には竹が多く生え箱根竹と呼ばれて、この竹で竹ごうりやパイスケを製造(手編み)して各方面へ出荷しました。茶畑あたりはこの産地として知られていました。

戦後はあらゆる面で機械化が進み、家内工業的な手労働による製品は姿を消していきましたが、パイスケも当時をしのばせるものの一つです。