4.田植

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和28年6月22日

あの頃の農家は、田植の季節が来ると猫の手も借りたいほどの忙しさで、大麦、小麦の取り入れから始まり、田すき、堆厩肥の運搬、撒布、クロ刈り、畦塗り、荒代、苗取り、苗くばり等々と、田植前夜は水配のため眠る時間もないほどであった。

素足で田の中に入るため麦の刈株で生傷の絶え間がない。足の速い馬では、鼻取りも代かきもどろんこ、どろんこを飛ばして早乙女さんに叱られたものです。

こうした風景も、今は昔の懐かしい思い出、明るい唄声が聞えて来るような一幅の風物詩を見る想いがします。