18.富士の裾野で酪農

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和29年1月

厳然としてそびえる麗峰富士悠久変わらぬその偉容は、新春を迎えた私達に勇気と希望を湧き立たせてくれます。裾に広がる見渡す限りの枯野原は、冬の厳しさと若草の萌え出る春を連想させます。

今から30年前、酪農を志した青年がこの地を借りて乳牛の放牧を始めました。牛舎も、居住する小屋も全て自分の手で作り、ランプ生活を送りながら辛苦に堪えて酪農一筋に命をかけてきました。今は功成り、名とげて社会のために尽力していますが、ランプ生活をしていたあの頃が懐かしく想い出されて新春を思い新たにします。