133.巨峰ぶどうの昨今

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和29年7月

巨峰ぶどうといえば露地ぶどうの王といわれ、岡山県方面がはじめの産地でした。最近では山梨県甲府地方をはじめ、ぶどうの産地といわれるところでは、かならずといっていいほど巨峰ぶどうを栽培していますが、静岡県で生まれたことを、産地の人たちもあまり知らないようです。

巨峰は、田方郡中伊豆町上白岩の大井上農場において育成作出されましたが、なぜか県下での栽培は少なかったのです。

裾野では、千福、御宿の篤農家が栽培して、評判は良かったのですが、非常に多くの労力を必要としたため、年々栽培者が減少して、現在栽培しているのは1農場だけではないでしょうか。今は非常に評判が良く、ゴルフ場などで土産物に間に合わないほどだそうです。