96.景ケ島・依京寺について

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和31年6月

佐野川の上流には、びょうぶ岩から景ケ島上下の300メートルにわたって溶岩が水食され、奇形を見せる渓谷ですが、景ケ島の中央には依京寺があり西行法師手植の松があり、コケむした石仏や石塔に囲まれている。この当時依京寺の堂は荒れるにまかしていたが、現在は心ある人々の手により幾分か修復されているが、心ない人たちがきてコケむした石仏の顔を持ち去ってしまい、今では顔のついた石仏はほとんどなくなってしまった。

この境内の溶岩にはヒトツバシダが生育しており、植物学上からも貴重なものと言われるので是非とも保護されたい。