31.真夏の山麓
下界の猛暑をよそに、ようやく雪も消えて黒富士の姿が見られます。今日も何百人、何千人の人たちが登山をしていることでしょう。この地は、今も健在で佐野に住まわれる鈴木翁が歌人若山牧水を案内して、終日足を運んだころの山麓と変わらぬ景観を残していることでしょう。
この日は、東京の知人と同行したのですが、「空気がおいしいですね。」と嘆声を残していました。終日雑踏と騒音に紛れた生活を送っている都会人にあっては、この自然の偉大さを、いつまでも忘れないことでしょう。
住みなれて、忘れかけた私たちをハツとさせます。
今日も下界は熱い一日となりそうです。
※鈴木翁(鈴木没一氏)は、平成5月11月17日永眠されました。
更新日:2017年03月27日