166.草競馬のあったころ

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和31年4月

昭和31年といえば戦後10年、食糧難の危機はようやく明るさが見えてきたころで、9月には深良村が裾野町へ合併、御殿場線にディーゼルカーが運転された年です。

裾野地帯はまだ農業を主とした農山村だったので農業が産業の主力になっていました。草競馬は当時、農民にとって年に一度の楽しみな行事でした。農家の若者たちが我が家の愛馬にまたがり駆けくらべをするのですからスタートから大変です。勝って優勝旗を肩に意気揚々と帰路につく馬も、なんとなく誇らしげな顔に見えたものです。