153.麦の省力栽培が始まったころ

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和28年3月

この地方の農業の栽培作物は、米と麦が主体でした。米の刈り取り収穫から、その跡地を耕して麦をまき終わるまでの期間は、目の回るような忙しさでした。つまり、水田は米と麦の二毛作、畑は甘藷やニンジンなどの根菜類と跡地が麦や野菜の二毛作、三毛作で、10月中旬から12月までは猫の手も借りたい季節だったのです。

このころ、農業の機械化として耕運機が導入されつつあった時代で、県西部地区では試験的に使い始めました。裾野町の農業技術者連絡協議会では、浜北町を訪れ、試験地を見学して勉強し、地域への導入について研究をしたのです。