144.春の収穫量評定

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和28年5月

戦後8年目、テレビ放送が開始された年です。

このころの農業は食糧の増産、増産で随分と農作業の大変なころでした。主食は配給制ですから、農家では米はもちろん麦も小麦も供出制で、収穫予想に基づいて供出量が定められています。この収穫予想量を算出するために評価が行われたのです。

県の係官が立ち合いのもとに、村役場の係員、農協役員、部農会役員が出役して、各地区の田や畑を巡回。標準地の坪刈り(注)を行い、収量の算定をして栽培面積に応じた供出量が決められました。農家は収穫してその量を供出したのです。

(注)坪刈り=1坪の稲を刈り取り、これを基礎として全体の収穫量を算出すること