22.草競馬

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和29年3月

馬は農家にとって重要な働き手の一員でした。農耕にも、運搬にも馬の力を借りなければ農業経営はなりたたなかったので馬を大切に扱ってきました。

どこの地区でも馬頭観世音が祭られていたものです。春の節句あたりを期して祭が行われ、数地区が持ち廻りで草競馬が行われたものです。馬場には優勝旗が林立しています。優勝旗を目指していざ出場。愛馬も馬上の人も、日頃の仕事とは勝手が違います。

スタートの旗が振られても後ずさりする馬や、横道にそれる馬があり、大さわぎでした。今は馬といえば、乗馬クラブか競馬場の馬ぐらいしか見られなくなりました。