112.収穫近く

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和30年10月

二百十日、二百二十日の厄日も事なく過ぎて、たんぼの稲も稔実期に入りました。この年の豊年を約束されたように、コボレビエを抜く彼女の顔には、健康で明るい喜びがあふれるばかりです。

このごろは、農家の娘さんはもちろんのこと、お嫁さんも田畑へ出て農作業をする姿を見掛けなくなりましたが、このごろの農作業はほとんどが機械化されているので、あまり人手を必要としないのでしょう。経営も兼業農家が多くなり、若い人たちは勤め人が多くなったのも原因の一つでしょう。

かすりの着物にとんぼ笠、あのころの姿が目に焼きついています。