37.倒れた稲架

更新日:2017年03月27日

撮影:昭和33年10月

いまは、農作業も機械化が進み、稲刈り、脱穀もコンバインにより、ほ場で即時に行われるが、戦前は稲刈りといえば平干しに限られていた。戦時中あたりから掛干しを行うようになったが、これも大変労力のかかる作業でした。掛干し中に台風や強風が吹<と頭痛

の種でした。

「見ろ、オンバクでロクな仕事をしないから、おまえらのやったところはみなひっくり返ってしまったぞ。早く行って起こしてこい。」親父によくどなられたものです。この掛干しのやり直し作業がまた大変でした。稲は雨にぬれて重いし、足は作り替えねばならないし…

今は遠い思い出の一つで、見られぬ光景となりました。