水道事業の概要

裾野市の水道水は富士山に代表される豊かな自然からもたらされる良質な地下水を水源とし、安心安全な水として安定供給しています。

一方で、水道事業は独立採算制の原則のため、経費のほとんどを水道料金収入で賄うこととなっており、当市においては、給水人口減少に伴う給水収益の減少という厳しい財政状況の中、大規模災害に備えた水道施設の耐震化と増加する老朽施設の更新を計画的に進めることが急がれています。

平成29年3月改定の裾野市新水道ビジョンに基づき、水道料金徴収の民間活用によるコスト削減、コンビニ収納の実施による収納率の向上をはかり、施設の統廃合や老朽管路の更新などの事業を進めています。また、平成26年には、18年ぶりに水道料金の見直しを実施しました。

豊かで良質な水道水を安定的に供給するため、中長期的な展望を見据え、事業の進捗管理や安定した経営の維持、経費の節減に努めるなど、効率的な経営を進めていきます。皆さんの大切なライフラインである上水道をこれからも守り、安心安全な水を安定供給していくために、ご理解ご協力をお願いします。

人口・業務量の状況

人口・業務の推移

人口・業務の推移
年度 給水区域内給水人口(人) 給水栓数(栓) 年間総配水量(立方メートル) 年間有収水量(立方メートル) 有収率 給水原価(円) 供給単価(円)
30 49,690 20,771 6,696,630 5,554,048 82.9% 96.92 133.89
49,343 20,905 6,622,335 5,468,169 82.6% 90.89 134.31
2 48,865 20,858 6,710,554 5,529,368 82.4% 88.82 133.35
3 48,470 20,975 6,620,909 5,453,108 82.4% 90.82 133.74
4 47,976 20,850 6,566,157 5,342,172 81.4% 93.13 134.36

 

  • 有収率とは、水道施設から配水した水量(総配水量)に対し、料金を徴収する対象となった水量(有収水量)の割合のことです。
  • 給水原価とは、水道水を1立方メートル作るのに必要とする経費です。
  • 供給単価とは、水道利用者が納める水道料金の1立方メートルあたりの平均単価です。

年間総配水量、年間有収水量、人口、給水栓数の推移グラフ

年間総配水量、年間有収水量、人口、給水栓数の推移グラフ

総配水量と有収水量の差は、主に老朽管から発生している漏水が原因で生じます。これは動力費や薬品費など水道水を作るための経費が余分に必要になることを表します。

老朽管を計画的に更新することにより、この差を減らしていき、将来有収率90%を目標としています。

経営・財務の状況

令和4年度水道事業会計決算

水道事業の会計は、収益的収支と資本的収支から成り立っています。

収益的収支とは、水道水をつくり、家庭まで送り届ける費用とその財源を表します。

資本的収支とは、水道施設の更新や配水本管の布設、企業債償還金などに必要な費用とその財源で、収入は加入負担金などです。

収益的収支

収益的収支
収益的収入の推移(単位:千円)
推移
年度 30 2 3 4
給水収益 743,634 734,408 737,316 687,118 717,758
その他の営業収益 41,583 34,439 28,042 27,900 30,079
営業外収益 143,811 139,592 140,075 186,502 140,473
特別利益 0 643 0 0 0
収入合計 929,028 909,082 905,433 901,520 888,310
収益的支出構成の推移(単位:千円)
推移
年度 30 2 3 4
職員給与費 53,845 51,930 40,741 47,094 47,494
支払利息 67,448 18,771 16,248 13,638 10,939
減価償却費 369,023 362,224 363,829 359,594 357,125
資産減耗費 11,211 12,289 11,389 13,962 12,484
動力費 51,531 52,548 47,410 49,387 68,314
修繕費 23,627 17,820 18,175 16,563 15,057
薬品費 2,758 3,252 3,170 3,175 3,494
委託費 66,859 68,494 76,908 89,213 74,810
その他の経費 35,472 49,617 50,224 42,663 45,388
支出合計 681,774 636,945 628,094 635,289 635,105
損益 247,254 272,137 277,339 266,231 253,205

資本的収支

資本的収支

不足額は、損益勘定留保資金、消費税および地方消費税資本的収支調整額で補てんしました。

経営比較分析

経営比較分析表は、経営と施設の状況を表す経営指標を活用し、類似したほかの事業団体などとの比較や指標の組み合わせで、経営の現状と課題を把握するために用いられます。総務省で決算統計などの数値を基に作成し、各事業体でその指標の分析を行っています。

令和4年度

裾野市水道事業経営戦略

市では、将来にわたって水道施設の維持管理や水の供給など市民の生活や市の発展に不可欠なサービスの提供を安定的に継続するため、水道事業審議会での審議および答申等を経て、令和元年度3月に裾野市水道事業経営戦略を策定しました。

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上下水道経営課
〒410-1192 静岡県裾野市佐野1059番地 裾野市役所2階
電話:055-995-1836
ファクス:055-995-1897

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更新日:2024年03月08日