下水道の役割

家庭や工場からでる汚水は、全て下水道を流れるので、これまで排水が流れていたドブ川がなくなります。このため、いやな臭いが消え、ハエや蚊の発生を防いで街がきれいになります。

今までのトイレが全て水洗化されるので、悪臭がなくなり、ハエや蚊も発生せず、清潔で快適なトイレが生まれます。

下水道に流された汚水は処理場できれいな水となります。きれいになった水が川や海に戻されるため、川や海の水質がよくなり、魚などが住む豊かな自然が守られます。

くみ取り便槽や浄化槽が不要になり、管理のわずらわしさがなくなります。

トイレの水、手を洗った水、台所の水、おふろの水、プールの水......。
皆さんが使った後の汚れた水は、下水道できれいにして川、海に流しています。
下水道の大事な役割は、「汚れた水をきれいにして、人が快適で衛生的な生活をおくれるようにすること」です。
皆さんの家から出た汚れた水は、市が作った道路の下にある下水道管に流れます。
その下水道管は、沼津市の原にある、静岡県の処理場まで繋がっています。
そのため、裾野市から沼津市の処理場まで汚れた水は、下水道管の中を流れていきます。
最後に処理場までたどり着いた汚れた水は、処理場できれいにして、川に流しています。汚れた水をきれいな水にしている処理場は関連資料のPDFをご覧ください。

野菜くず、残飯、てんぷら油などは、排水管に流すと排水管が詰まる恐れがあります。

ちなみに油200ミリリットル（コップ1杯）を川や海に安全に返すためには約60トン（浴槽200杯分）の水が必要です。油は絶対に流さないでください。

水に溶けない紙や紙おむつ、タオル、たばこ、ガムなどを流すと排水管の詰まりの原因になります。

揮発性の高い危険物を流すと管の中で爆発したり、管を損傷させる恐れがあります。

裾野市の下水道は分流方式の下水道を採用しています。そのため雨水が下水道に大量に流れ込みますとマンホールなどから汚水があふれる恐れがあります。雨水は絶対に排水管につながないでください。

下水道は、家庭や工場などからの汚れた水をきれいに処理し、皆さんが暮らす『まちの快適な都市環境』を創出しています。
社団法人日本下水道協会では、日常生活で皆さんが何気なく利用している「見えない下水道」を「見える化」することをテーマに、生活を影から支えている下水道の役割を皆さんに知って頂くことを目的とした「みんなの循環のみち下水道」を掲載しています。
下水道に関する教育素材なども掲載されていますのでご活用ください。