裾野市の農業

裾野市の農業の幕開けは、江戸時代(寛文年間)1660年代にはじまります。
豊かな村づくりをしようと箱根芦ノ湖水の利用を考え、箱根外輪山にずい道(1280メートル)という壮大な計画のもと、大工事を完成(1670年)させ、水路網をつくり田畑を澗す深良用水をつくりあげた先人たちの偉業があります。とうとうと流れる深良用水は、農業を飛躍的に発展させ、今も農業用水はもちろん生活用水としてその存在は高くなるばかりです。
以来、裾野市の農業は、昭和30年代まで水稲と畑作、養蚕を基幹作物として米と繭が主体でした。こうした裾野市の農業もやがて、昭和30年代に大きな転機を迎えることになります。
農家数は、昭和45年が1,864戸で、平成2年には1465戸、専業農家は128戸から76戸と減少、第二種兼業農家が大幅な増加し、農業環境が大きく変わりました。平成27年の農家数は1007戸、その内自給的農家が627戸で62パーセントを占めています。専業農家は70戸、第1種兼業農家は32戸、第2種兼業農家は278戸となっています。

現在では、農業地域は市域の特色などから北部と愛鷹山麗の畑作地帯、黄瀬川流域の水田畑作地帯に分けられます。地域ごとに自然条件などが異なる中、水稲をはじめ、芝やソバ、大和芋、イチゴ、山村種苗などが作られています。平成23年度からは、そばの特産化が進められています。
また、食の安全に対する関心の高まりを反映した地産地消の動きの中で、直売所による多品種少量の地元野菜の供給体制が確立され、学校給食に地元野菜の供給がされるなど、消費者との結びつきを強めた地元密着の農業が進んでます。

裾野市の農政

農林振興課農政係では、農業振興を目的として、以下のような農業に関する業務を行っています。

  1. 転作をはじめとした、水田農業に関すること
  2. 裾野市の農業の中心を担っている方々の組織『裾野市中核農業者協議会』に関すること
  3. 裾野市の名産となりうる作物の研究
  4. 畜産に関すること
  5. 有害鳥獣捕獲に関すること
この記事に関するお問い合わせ先

農林振興課 農政係
〒410-1192 静岡県裾野市佐野1059 裾野市役所2階
電話:055-995-1823
ファクス:055-995-1864

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更新日:2019年04月17日