市指定文化財

頼朝井戸の森(市指定 天然記念物)

所在地

裾野市須山2255-26

指定日

昭和42年12月14日

この森は、源頼朝が「富士の巻狩り」を行ったときに、当地の湧き水で喉を潤し、感銘をうけて祝したとされることから呼ばれています。森自体は十数種以上の多種多様な高木や中低木からなる落葉樹林を主とした原生林で、前面の低地は湿地帯となっており、かつては泉が枯れることなく湧き出ていました。
広大な森は、多種多様な野鳥の営みの場となり、美しいさえずりやキツツキの幹をたたく音も聞こえてきます。

頼朝井戸の森

浅間神社社叢(市指定 天然記念物)

所在地

裾野市須山721

指定日

昭和42年12月14日

須山浅間神社の社叢には杉の巨木が約20本あり、樹齢400年を超えるともいわれ、中には樹高約50メートル、目通りの太さが周囲7~8メートル程のものが2本見られます。境内は日中でも鬱蒼とした森となり、浅間神社の長い歴史を物語っています。

浅間神社社叢

愛鷹ツツジ原生群落(市指定 有形文化財)

所在地

裾野市須山2430

指定日

昭和42年12月14日

アシタカツツジは、牧野富太郎博士の命名によるもので、愛鷹山や天子岳に自生する珍しいツツジです。落葉低木ですが越前岳にはかなり大きく成長した木も見られます。花冠は縦3センチメートル外で紅紫色をし、純粋種では雄しべの数は10本ありますが、低地に下がるに従って山ツツジとの交配種が多くなり、雄しべの数も7~9本となります。
分布は標高800~1500メートルの間に見られます。指定された地域の面積約2ヘクタールで、5月下旬から6月上旬にかけて開花し、開花時の眺めは山一面が紅紫色となり見事です。
昭和47年9月22日に「市の花」に指定されました。

アシタカツツジ

景ヶ島渓谷(市指定 名勝)

所在地

裾野市葛山10-3

指定日

昭和43年6月17日

景ケ島渓谷は黄瀬川の支流佐野川にあり、溶岩流が浸食された奇景(きけい)に富む渓谷です。
名勝に指定された区域は、上流の宮川橋下から屏風岩に至る約800メートルの範囲で、景ケ島とその周辺にはさまざまな姿をした奇岩や渓流が多く、「駿州葛山村景ケ嶋之図(すんしゅうかずらやまむらけいがしまのず)」によれば、神楽岩(かぐらいわ)・牛潜岩(うしくぐりいわ)などの奇勝をはじめ数多くの奇景をもって知られています。
近年、遊歩道や広場などが整備され、市民の憩いの場として広く利用されています。
また、景ケ島渓谷中央の依京寺(えきょうじ)は、弘法大師の作と伝えられた由緒深い正観世音菩薩像が、自然のままの岩に彫られており、古くから信仰の対象となっています。そのためか、境内には各種の石仏や石造物が建てられています。

景ヶ島

富士裾野大野第2風穴(市指定 天然記念物)

所在地

裾野市須山官無番地

指定日

昭和46年8月25日

大野第2風穴は4つの空洞部が結合してできた風穴です。
入口部はガスの噴出によってできた陥没孔です。
最も大きい空洞壁中央部は、初期の床面の痕跡を側壁の中央付近に残しています。洞窟の当初の形は見られませんが、規模の大きなものです。
なお、東富士演習場内にあるため、普段は立ち入り禁止です。

大野第2風穴

葛山城址(葛山氏墓地を含む)(市指定 史跡)

所在地

裾野市葛山

指定日

昭和48年2月24日

葛山は、室町・戦国期を通じて、東駿一帯に勢威を振るった国人領主、葛山氏の本拠地です。
現在、葛山氏が平時住居した館址と戦闘に備えて築造した城祉があり、居館と詰城とが一対となって遺存し、中世城郭の形態を明確に知ることができる数少ない貴重な史跡です。城は愛鷹山の突端、居館や城下集落を見下ろせる位置にあります。城域は東西350メートル、南北70メートル余りです。
墓地は仙念寺本堂北側にあり、城址本丸に上る道沿いに位置します。武田氏の子を養子として迎えたため、墓の家紋は武田菱となっています。

城址

葛山氏居館址(市指定 史跡)

所在地

裾野市葛山436

指定日

昭和48年2月24日

葛山氏が平時に居住した屋敷跡で、葛山城址に向かい合うように位置しています。東西・南北とも約100mの方形で、約1haの広さを有しています。屋敷地の東西には土塁が残存しており、北側の土塁は一度削平されたものを復元したものです。敷地の北と東側の土塁沿いにはかつて堀があったとされていますが、埋め立てられたとみられます。この居館址の西隣に連続して半田屋敷、荻田屋敷、北西に岡村屋敷と、連郭式居館を構成しています。また、周辺には鍛治屋敷、蔵屋敷、馬場などの地名が残り、中世の城下町であったことを偲ばせます。
 

葛山氏居館址

宗祇の墓所(市指定 史跡)

所在地

裾野市桃園154

指定日

昭和51年3月24日

飯尾宗祇(いのおそうぎ)は室町時代に諸国をめぐった連歌師です。関東をめぐる道中、箱根の地で病によって亡くなりました。享年81歳でした。弟子たちは遺言により宗祇が生前こよなく愛した富士山麓へ篭(かご)に乗せて遺骸を運び、その日の夕刻、ゆかりの地である定輪寺に葬ったとされています。

宗祇の墓所

岩波風穴(市指定 天然記念物)

所在地

裾野市岩波109-1

昭和52年5月6日

総延長219.75メートルにおよぶ洞窟で、天井の崩落跡が入り口になっています。見事な溶岩棚が発達しており、富士山溶岩洞窟の中でも屈指のものといえます。
学術的価値を持つ洞窟動物が多種生息しており、コマカドシロツチカニムシやコマカドオビヤスデなどの退化した眼や体色が白いなどの洞窟に適応した特徴をもつ生物が報告されています。

岩波風穴 溶岩鍾乳

楠林(市指定 天然記念物)

所在地

裾野市葛山15-1

指定日

昭和55年11月21日

このクスノキ林は、ショウノウ(樟脳)を採るために明治8年に植林したもので既に樹齢百年余を経過しています。樹齢百年余のクスノキのみの林が5千平方メートルも広がるのは稀です。

楠林 林内

須山浅間神社棟札(市指定 有形文化財)

所在地

裾野市立富士山資料館

指定日

昭和60年2月21日

今に残る社殿の棟札のうち下の写真の二枚は特に古く、右側の札は大永4甲申年(1524)の文字(他の文面については判読不能)が認められ、左側の札は慶長16辛亥年(1611)霜月古祥日、称宜渡辺対馬守、同三郎兵衛尉、大工善兵衛尉とあります。大永4年の棟札は静岡県東部では最古の棟札といわれ、裾野市指定の有形文化財とされています。

棟札

須山田向十二神社社叢(市指定 天然記念物)

所在地

裾野市須山2346-1他

指定日

平成3年3月22日

田向の十二神社は、祭神に天津彦火瓊々杵尊(あまつひこににぎのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀(まつ)っている。創建は明らかでありませんが、享保年間(享保元年~享保21年)に再建された棟札が残っていることから、それ以前に建立されていたものと考えられます。
約400坪の境内には目通りの周囲の太さが3~5メートルのスギが5本あり、1メートル以上のスギが18本立ち並び、このうち3メートル以上のものは樹齢400年を超えるものと思われます。これらのスギを中心にモミジ・カシなどの古木や周囲に植樹されたスギなども加え、日中でも暗い社叢(神社の森)を形作っています。

社叢

十里木氷穴(市指定 天然記念物)

所在地

裾野市須山2255-351

指定日

平成16年4月22日

十里木氷穴は約1200年前、罐子山(かんすやま)から噴出した十里木丸尾(まるび)溶岩流によってできた複合溶岩樹型です。
直径2.5メートルにおよぶブナの巨木を中心に、溶岩に巻き込まれて流れてきた7本の木が、この巨木にひっかかって止まり木が燃え尽き、中が空洞化して複数の溶岩樹型がまとまって形成されたものです。
また、富士山麓で「氷穴」と名の付く溶岩樹型は、この十里木氷穴だけであり、その形成過程とともに、珍しく貴重なものです。
かつては中に6月末まで氷柱が見られましたが、最近では5月中頃には溶けてしまうことが報告されています。製氷機械ができる前までは、地元の人たちはもちろんのこと、遠方から多くの人が訪れて氷を利用していました。

氷穴

黒岳の自然杉群落(市指定 天然記念物)

所在地

裾野市須山2311-18、裾野市須山2311-326

指定日

平成27年2月23日

愛鷹連山の黒岳山頂には自然杉が群立しています。特に目通り3メートルを越える19本は樹齢400年前後と思われ、これほどの太さの杉は市内でも非常に希少なものです。また、これらの杉は、優れた形質を持つため植林用苗木の種子を採集する精英樹として利用されてきた歴史があります。指定区域は自然杉の群落地であると同時に、その生育環境の模式地として学術的にとても貴重な区域です。

杉 黒岳遠景

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更新日:2021年04月14日