令和4年9月行政報告(SDCC構想の終了について)

SDCC構想とSDCCコンソーシアムの終了について、説明させていただきます。

SDCC構想等の終了を発表してから、さまざまな反応をいただいています。

内容は先日の9月月例記者会見と重複するところがございますが、「地域の課題に耳を傾け、解決していくこと」や「デジタル化」、「岩波駅周辺整備事業」の歩みを止めるものではないという真意をお伝えしたいということを前提に、説明をさせていただきたいと思います。

SDCC構想はスーパーシティを見据えたスマートシティを実現するための構想として策定し、2020年3月23日に発表しました。策定から2年間において、SDCCコンソーシアム(87の会員事業者様)やSDCC構想に賛同していただいた皆さんと43の実証実験などを実施してまいりました。

他方、「スマートシティの実現」を目的にICT技術の実証を進めることは、先進的である反面、市民生活に直接繋げることが難しく、市民の皆様には浸透しにくかったという課題がありました。

また、SDCC構想策定当時とは、市の置かれた状況も大きく変化し、加えてSDCC構想による近隣市町と比較した優位性が薄れてきたことから、SDCCコンソーシアム会員各位へSDCC構想を具現化する取り組みの継続を説明することも難しい状況となりました。

現在、当市は「日本一市民目線の市役所」というミッションを掲げています。スマートシティやスーパーシティといった大きな構想を目指すのではなく、原点に立ち返り、生活に身近な地域の課題一つ一つを解決していくことこそが、市民に求められていると考えています。

そこでこの度、現時点で裾野市がスーパーシティや・スマートシティを目指すものではないことなども鑑み、SDCC構想を終了することとしました。

先ほどお話ししましたとおり、SDCC構想を終了するからといって、今後のデジタル化や、岩波駅の周辺整備事業を止めるわけではありません。市民目線で、デジタル技術を最大限活用しながら、市民生活を豊かにする取り組みを推進してまいります。

具体的には、「デジタル目安箱」「飛び出す市長室」などの市民広聴の充実により、市民ニーズを特定することや、庁内の人材を育成し、市民サービスの改善や業務改善を図ること、民間事業者等と連携して地域や市民の課題を解決する取り組みなどを進めてまいります。

なお、一部誤解が生じているようですので、ウーブン・シティとの関係について補足させていただきます。

ウーブン・シティはトヨタ自動車株式会社が自己資金・自己所有の土地で進める実証実験の街であり、市が独自にスマートシティを目指すという主旨であったSDCC構想とは直接的な関係はございません。

ウーブン・シティは2024年から2025年の一部開所に向けて引き続き建設が進められると聞いていますし、SDCC構想等の終了がウーブン・シティの事業計画に影響を与えることはございません。また、ウーブン・シティの開所を見越した、市の岩波駅周辺整備事業についても継続していきます。誤解のないよう、どうぞよろしくお願いします。

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更新日:2022年09月13日