定例記者会見(平成29年度 第4回(平成30年2月13日開催))

市では、6月、9月、12月、3月の市議会定例会の告示日に合わせ、年4回、定例記者会見を開催しています。

平成28年度 第4回(平成29年2月9日開催)

会見項目

会見項目

  1. 議案について
    • 平成30年度当初予算について
    • 平成30年度重点政策について
    • 組織改編の実施について
    • 予算以外の議案について
    • 補正予算案について
  2. その他について
    • すそのん誕生会について
    • その他

市長説明原稿

それでは、2月20日開会の裾野市議会3月定例会に提案いたします議案につきまして、私からご説明申し上げます。

提案いたします議案は、平成30年度裾野市一般会計予算・特別会計予算・水道事業会計予算・下水道事業会計予算の当初予算案件9件、条例案件16件、補正予算案件8件、その他案件2件の合計35件であります。

初めに、平成30年度当初予算案がまとまりましたので、その概要について、ご報告申し上げます。

今回提案いたします平成30年度当初予算案は、目前に迫る法人関係税制の改正により、今後、減少傾向で推移することが予測されるなど、市税など歳入の動向は楽観できるものではないと考えておりますが、「裾野市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を受けて、当市の将来のまちづくりの課題に対する取組を体系化した「第4次裾野市総合計画 後期基本計画」を、着実に推進していくことを表したものであります。

 

定住人口を増加させ、合計特殊出生率2.07や人口ビジョンを達成し、活力あるまちを築くためには、まちの魅力や価値を高め、市の認知度を上げ、ここに住みたい、住み続けたい、住んで良かったと思われるまちでなければなりません。

「みんなが誇る“豊かな裾野”をつくる」

シビックプライドを持った市民の皆様とともに、「田園未来都市 すその」をめざしてまいりたいと考えております。

そこで、今回提案いたします平成30年度当初予算案は、くらし満足度の向上を図り、住み続けたいまちを目指していくため、総合戦略・総合計画で蒔いた種が芽を出しつつある現状を踏まえ、これらを開花させ、市民の皆さまが実感できるよう積極的な事業展開を行うとともに、中期財政計画に基づき、経費・事業の縮減や、各種基金の取崩額を極力抑制するなど、市の成長と財政の健全性の維持の両面に配慮しつつ編成いたしました。

資料No.2の「平成30年度 裾野市歳入歳出予算の概要」をご覧ください。

まず、一般会計予算につきましては、総額は208億円で、前年度当初予算に比べ、5億2,000万円、2.6%の増であります。

特別会計につきましては、総額86億1,309万9千円で、前年度当初予算に比べ20億8,485万1千円、19.5%の減であります。

水道事業会計は、12億9,300万円で、前年度当初予算に比べ、1億1,100万円、9.4%の増であります。

また、平成30年度より特別会計から事業会計に変更する、下水道事業会計は、15億1,312万7千円を計上いたしました。

一般会計、特別会計および事業会計を合わせた総予算額は、

322億1,922万6千円となり、前年度当初予算に比べ、5,927万6千円、0.2%の増となりました。

次に、一般会計当初予算の概要につきましてご説明いたします。

予算規模は前年度より2.6%増となっておりますが、その主な要因としましては、JR岩波駅バリアフリー化整備事業、民間保育施設整備促進事業、小学校校舎耐震事業などによる増となります。

将来投資的な事業を増やす一方で、既存事業・経費の徹底した抑制に努め、増額幅を圧縮しております。

2ページをご覧ください。

まず、歳入につきましては、市税収入が103億3,860万円で、前年度当初予算と比べ、1億7,960万円、1.8%の増、内訳の主なものは、法人市民税は企業の業績見込みにより、1億9,668万2千円、19.3%の増を見込んでおります。

固定資産税のうち償却資産については、「企業立地促進施策」と景気動向が相まって底堅く推移していくものとし、1億1,800万円、9.2%増の14億円を見込みました。

国庫支出金は25億9,861万2千円、県支出金は10億273万1千円で、双方とも前年度並みを見込みました。

寄付金は2,200万1千円で、集会所建設に係る寄付金の減などにより3,939万円、64.2%の減を見込みました。

また、繰入金は14億341万8千円で、都市施設建設基金繰入金の増などにより、3億4,151万6千円、32.2%の増を見込んでおり、その内、財政調整基金の取り崩しは、9億8,111万6千円を予定しております。

市債は、14億6,960万円で、施設改修事業費や臨時財政対策債の発行の増などにより、前年度当初予算と比べ500万円、0.3%増と市債償還額を下回る額を見込みました。

《参考データ:元金償還額:18億264万7千円》

次に、歳出の主な事業につきまして、総合戦略における施策の基本目標に基づいて整理をいたしました。その概要ならびに主要事業につきましてご説明いたします。

4ページ以降の「平成30年度主要事業の概要」をご覧ください。

平成30年度におきましては、「シビックプライド」を携えた市民の皆さまとともに、未来志向の裾野市らしい「田園未来都市」づくりを目指し、将来投資事業や新規事業を積極的に展開してまいりたいと考え、主要事業を前年度より8事業増の85事業としています。

主要事業のうち、将来投資事業につきましては、25事業、事業費ベースで8億650万8千円、一般財源ベースで3億6,589万2千円を確保し、また、その他の新規事業費として23事業、事業費ベースで7億5,470万6千円、一般財源ベースで3億1,908万4千円を計上するなど、積極型の予算を編成いたしました。

反面、継続事業につきましては、前年度より5事業減少するなど、既存の事業・経費の見直しを、併せて実施しております。

では、主要施策につきましてご説明いたします。

22ページをご覧ください。

まず、施策の大きな柱1の「住みたいまち裾野のまちづくり“共生”」では、JR岩波駅構内のエレベーターなどの整備や、通勤時の混雑緩和に向けた上り専用のホームの新設工事に対して助成する、「JR岩波駅バリアフリー化整備事業」を、平成32年度末の完成に向けて着実に実施いたします。

次に、広域的な取り組みとして、長泉町と共同で、平成33年度中の供用開始を目指した火葬施設を整備するほか、御殿場市と共同で、深良地先の市道1-4号線(農免道路)と御殿場市神山地先を結ぶ「(仮称)神山深良線」を整備いたします。

また、新規事業として、通学路の交通安全対策および踏切道の事故対策を図るため、平松地先の歩道設置などに向けた調査を実施します。26ページにまいりまして、深良新市街地構想の実現に向けて、深良地区の皆さまが主体的に取り組んでいる「まちづくり」を支援いたします。さらに主要幹線道路の整備としまして、都市計画道路平松深良線および市道2-18号線の整備を推進し、整備効果が表れるよう滝頭工区・公文名工区の各工区で部分供用開始を予定しています。

以上、平成30年度の「まちづくり」につきましては、安心・安全で、より豊かな暮らしへつながる社会基盤整備の、より一層の充実に努めてまいります。

28ページをご覧ください。

大きな柱2の「全ての起点となるひとづくり“共育”」関連の事業としまして、6つの新規事業を実施いたします。

先ず、今年度の「深良地区コミュニティセンター」に引き続き、「富岡地区コミュニティセンター」のリニューアルに着手します。

また、防災・減災の備えの構築として、昨年9月に実施しました「総合防災訓練」におきまして高い評価を得た「女性目線等による避難所運営」について、市民および関係団体の皆さまとともに、裾野モデルの避難所運営方法の構築に取り組みます。

次に30ページですが、子育てにやさしいまちの実現に向けて、その取り組みの一環として、従来のこども医療費助成制度の対象年齢を18歳まで拡大した「高校生等医療費助成事業」を、本年4月から実施いたします。

さらに、当市の現状として、年度当初の待機児童数のゼロは継続していますが、年度途中での受け入れが難しく待機児童が発生しているといった課題や、育児休業に伴う在園児の退園といった課題があることから、保育士を加配して、これらの課題解決に取り組みます。

また32ページですが、出産後間もない産婦を対象に、こころとからだの健康状態を確認するため健診を行う「産婦健診」や、母子の心身のケアや育児を支援する「産後ケア事業」を、新たに実施いたします。

この事業では、国庫補助金が原則対象外となります、県外での「里帰り出産等」につきましても、市独自で助成を行ってまいります。

次に、教育関連の新規事業として、市街化区域内の未利用地の宅地分譲が促進されたことに伴い、平成33年度に、教室の不足が予測される西中学校普通教室の確保に向け、調査・設計を実施します。

この「人づくり」関連事業は、地方創生、少子化対策の中でも主要な事業として実施しておりますので、従来からの取り組みを継続するとともに、これまでの実績に基づき事業内容を調整し、裾野市の子育て環境のさらなる向上を図ってまいります。

34ページをご覧ください。

大きな柱3の「まちやひとを豊かにする産業づくり“共栄”」では、新規事業として、34ページ記載の新たな事業適地の調査研究に取り組むほか、既存の4事業を尚一層、充実させて展開いたします。

35ページをご覧ください。一つ目としまして、企業と地域産業の連携促進を図るため設立いたしました「産業連携地域プラットフォーム(いわなみキッチン)」は、今年度までの、市直営のコンサルタント委託方式から、運営主体として地元の若手経営者に参画していただき、事業の独自性・柔軟性を高めてまいります。

36ページをご覧ください。次に二つ目としまして、地域産業の稼ぐ力を創出するために、首都圏の屋上緑化推進事業や地域戦略作物活性化事業を実施し、販路開拓・拡大などによる収益力の強化に取り組みます。

次に三つ目としまして、スポーツ振興に位置づけていた「スポーツツーリズム事業」につきましては、地域資源を活用した稼ぐ力の創出を目指し、首都圏との距離など、当市の地理的・地勢的優位性を活かし、サイクルスポーツや陸上競技などの「準高地トレーニング」の適地として産業化を図ってまいります。

38ページをご覧ください。四つ目としまして、女性の働きやすい就業環境をつくり、女性の起業を支援するため、今年度より取り組んでおります「女性の就業・起業支援」につきまして、女性起業ビジネス発表会や女性雇用情報など情報の集約化・発信力の強化に努めてまいります。

以上、ただ今ご説明申し上げました平成30年度予算案は、昨今の厳しい財政状況下ではありますが、市民の2つの希望、「裾野市で結婚・出産し、子育てを楽しみたい」「裾野市に住みたい・住み続けたい」にしっかり応えるため、裾野市まち・ひと・しごと創生総合戦略の飛躍の年と位置づけ、企業を含めた市民の皆さまと行政が、「オールすその」で一丸となって取り組む市の姿勢を示したものであります。

以上が当初予算の概要であります。

次に、第4次総合計画後期基本計画の平成30年度重点政策につきましてご報告申し上げます。

お手元の資料No.7 平成30年度重点政策をご覧ください

昨年度は、重点政策として「シビックプライドの向上」を掲げ、当市に暮らす方々が、自ら市の魅力や価値を高めることに関わって、地域を良くしていこうとする意識の高まりを目指しました。

シビックプライドの向上は、市民一人ひとりの意識の醸成によるものであり、継続的に取り組むことが、重要、不可欠です。

そのため平成30年度におきましても、引き続き「シビックプライドの向上」を重点政策とし、既に実施している事業を含め、「子育てネットワークの拡充」「学校・地域・企業等連携の強化」「新しいまちづくり方針の策定」「地域の稼ぐ力の強化」「市民活動支援の強化」「戦略的シティプロモーションの展開」の6つを重点取り組みといたします。

これらの事業を、多くの市民の皆さまとともに取り組むことよって、シビックプライドを一層向上させてまいりたいと考えております。

以上が、第4次総合計画後期基本計画の平成30年度重点政策の概要であります。

次に、平成30年度の組織改編につきましてご報告申し上げます。

資料No.8「組織改編に伴う行政組織新旧対照表」をご覧ください。

平成30年度の組織体制は、平成27年度の大規模な組織改編から3年が経過し社会情勢などの変化に対応するため、今年度当初より協議を重ね、昨年12月定例会におきまして、部設置条例の一部改正を議決いただきました。

主な改編といたしまして、

1点目は、議決いただいた部設置条例の改正で、内政部門を一元化し行財政改革をより効果的・効率的に推進するため財政課と行政経営を総務部へ移します。

2点目は、課税課と管理納税課を税務課に統合するなど、課・係の統廃合改編や係・事務の移管・統廃合をおこないます。

なお、危機管理の在り方、放課後児童室の在り方などは、次年度継続して協議します。

以上が平成30年度の組織改編の概要となります。

次に、条例案件の議案のうち、主な議案をご説明申し上げます。

資料No.9 市議会3月定例会議案書をご参照ください。

第10号議案 裾野市国民健康保険財政調整基金条例を制定することにつきましては、持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律の施行により、裾野市国保診療報酬支払基金の設置、管理及び処分に関する条例を廃止し、国民健康保険事業の健全な運営を図るため、新たに制定するものであります。

次に、第11号議案、第15号議案の各条例の一部を改正することにつきましては、平成29年8月8日付け人事院勧告に基づき、条例の一部を改正するものであります。

(12号議案、14号議案は人事院勧告を勘案)

その他の条例改正などに関する議案につきましては、関係法令の改正、施行、事業の進捗に伴い、条例を整備、改正するものでありますので、お配りした資料をご覧ください。

条例改正などにつきましては、以上であります。

次に、平成29年度裾野市一般会計補正予算(第7回)につきまして、ご説明申し上げます。

資料No.13の「平成29年度裾野市一般会計補正予算(第7回)の概要」をご覧ください。

今回の補正予算の規模ですが、既定の予算総額から1億4,000万円を減額し、歳入歳出予算総額をそれぞれ202億1,500万円とするものであります。

歳入・歳出の主なものにつきましては記載のとおりであります。

今回の補正は、決算見込みによる年間所要額の減額、寄付金を活用した施設整備および国補正関連補助事業による増額に伴うものであります。

今回の補正予算の主な事業についてご説明いたします。

2の事業の概要をご覧ください。

まず、大項目1「住みたいまち裾野のまちづくり“共生”」としまして、公園施設の利便性向上および利活用の推進を図るため、ふるさと納税による寄付金を活用し、中央公園駐車場拡充のための改修工事を実施いたします。

次に、大項目2「全ての起点となるひとづくり“共育”」につきましては、児童が安心かつ快適に活動できる環境整備を図るため、ふるさと納税による寄付金を活用し、南児童館遊戯場の空調設備の改修工事を実施いたします。

また、現在着手しております深良中学校校舎耐震化・防水改修事業につきましては、国の補正予算を活用し実施してまいります。

以上の3事業につきましては、繰越明許費として執行していく予定です。

次に、大項目3「まちやひとを豊かにする産業づくり“共栄”」としまして、こちらも国の補正予算を活用し、深良柏木田・西原耕地のほ場整備を推進いたします。

また、その他特定目的基金の充実といたしまして、今後見込まれる市民文化センターなどの都市施設の大規模改修などの備えるため、都市施設建設基金など、各種基金の維持・充実に努めてまいります。

第29号議案から第35議案までは特別会計ならびに事業会計の補正予算です。

主に決算見込みに基づき所要額の補正予算額を計上するものです。

注釈:見やすいように、原稿の一部を修正してあります。

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更新日:2018年02月28日