ナラ枯れ被害

ナラの木が枯れる被害が出ています。

ナラの木が枯れる被害が2008年に静岡県西部地方で確認されたのをはじめに、現在、裾野市を含む富士山周辺の市町においてその被害が確認されています。

今里
頼朝の井戸

被害の原因

ナラ、カシ、シイ類の樹木が突然かれてしまう病気で、「カシノナガキクイムシ」が運ぶ「ナラ菌」が幹の道管内に入り込み通水機能が失われ樹木が枯死するものです。

カシナガ

カシノナガキクイムシ

(左:メス、右:オス)

 

【写真提供:静岡県】

しかし、コナラの場合ナラ菌に感染すると2~3割が枯死しますが、残りの7~8割は生き残ります。カシノナガキクイムシが侵入しても多くが生き残るので、その地域の森林を絶滅させるような被害が発生するものではなく、3~5年程度で終息すると言われています。

被害対策

主な被害対策は伐倒駆除や予防剤注入です。

伐倒駆除は、丸太を破砕しチップにする方法と、丸太をくん蒸する方法があります。

予防剤注入は、幹に穴をあけて薬剤を注入し、ナラ菌の繁殖を防ぐものです。

現在、市では職員の巡回や市民から寄せられる情報の状況把握に努め、県と情報の共有をしているところです。

ナラ枯れは、本市のみならず広域的な対策が必要と考えるため、引き続き専門的な知見を持つ県担当部署と連携し、今後も引き続き情報収集に努め、対策を検討します。

毒きのこ「カエンタケ」にご注意ください

市内において毒きのこ「カエンタケ」の発見情報がありました。

ナラ枯れが発生した樹林では、被害発生時または数年後に猛毒性の「カエンタケ」が多く発生することが確認されています。

裾野市内でもナラ枯れによる伐採箇所がありますので、その周辺では十分注意をお願いします。

毒きのこ「カエンタケ」
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更新日:2021年08月18日