令和6年度施政方針

はじめに

令和6年裾野市議会2月定例会において、当初予算案ならびに諸議案の審議をお願いするにあたり、市政運営に対する所信と、新年度における施策の大要を申し上げます。

私が市政を任されてから、早くも2年が経過しました。市民の皆さまから与えられた任期の半分が経過をしたところです。折り返し地点を迎え、この2年間の市政の歩みを振り返ってみますと、まず市長戦略を策定し、「人と企業に選ばれるまち」というビジョン、「日本一市民目線の市役所」というミッションを掲げ、企業誘致、社会基盤整備、学校再編、子育て支援、DX、そして財政健全化などの重点施策に取り組んでまいりました。市長戦略を公表したことによって、村田市政が何を目指しているのか、その方向性について、市民や議会の皆さまにご理解いただきつつあるのではないかと思います。

令和6年度は、市長戦略に基づく事業が具現化していく様子を、目に見える形で市民の皆さまにお伝えしてまいりたいと考えています。一言で言えば、「戦略から実動へ」。実動の先には活力ある躍動する裾野市へと導いてまいります。

市民の皆さま、市議会の皆さまとともに、裾野市がより一層勢いを得て大いに活躍する年であることをめざしてまいります。

令和6年度主要事業

それでは市長戦略に掲げる5つの柱に沿って令和6年度の主要事業について説明します。

まずは、1つ目の柱「人口と立地企業数の増加」と、2つ目の柱「市民の抱える不安の解消」について、併せてご説明します。

まず、企業誘致のため、市内において企業立地促進事業を行う民間企業に対して補助金を交付します。また、産業立地拠点の創出を図るため須山B地区の事業化の検証を実施します。

次に、教育の魅力向上に資する事業として、東小学校と向田小学校を統合するための教室の整備や老朽化対策の工事を実施します。また、東中学校を向田小学校に移転するための基本設計を実施します。各中学校では、生徒がスポーツや文化活動に継続して親しむ環境づくりのため部活動の地域移行や地域連携の事業を行ってまいります。

次に、都市計画関係では、住宅および都市機能誘導および居住誘導に向けた施設・区域の見直しと、防災指針の追加や、誘導施設の見直しを行うため、裾野市立地適正化計画の改定に着手します。

また昨年度から継続して、駅周辺や市街地から外れる市街化調整区域においては、地域活力の維持・向上を図るため、市街化調整区域における地区計画適用の基本的な方針の策定を進めてまいります。

更に、円滑な交通の確保や歩行者の安全を図るため都市計画道路平松深良線稲荷工区の整備を推進します。

そして、地域の魅力向上に資する事業として、道路利用者への安全で快適な交通環境の提供と地域の賑わい創出や交流の場の提供を行うことを目的として、道の駅整備事業として基本計画の策定を行います。

裾野駅周辺では、都市機能や交通機能の増進を行うため裾野駅西土地区画整理事業を継続して行います。合わせて、大人から子どもまでが集える公園として裾野駅西公園の整備を行います。なお、裾野駅西土地区画整理事業では、計画終了年度に向けて事業費の平準化を行うため、当初予算としては財政非常事態宣言発出前の令和2年度9億2,854万6,000円以来となる10億6,367万1,000円とし、前年度より4億3,747万6,000円増額させます。

岩波駅周辺では、岩波地域の資源とウーブン・シティ等周辺企業との未来を創生できるまちづくりとして、岩波駅周辺整備を継続して実施していきます。

その他に都市公園のトイレの洋式化、市夏まつりへの補助や、スポーツを通じた交流人口の拡大と滞在型観光による地域経済の活性を図るためスポーツツーリズム事業を行っていきます。

続いて、3つ目の柱「市民満足度のさらなる向上」についてです。

まず、「『頼りになる』窓口創出事業」として、「書かない窓口」の実現、相談スペースの充実化、データを収集して継続的に改善する体制づくりなど、「日本一市民目線の市役所」にふさわしいフロントヤード改革に取り組みます。

次に、子育て支援の充実では、富岡・深良保育園を公立のこども園とするために必要な改修計画を策定します。教育・保育および地域の子育て支援等について需要と供給の計画を定めるため、第3期子ども・子育て支援事業計画等の策定を行います。妊婦、子育て世代に対しては身近な相談窓口として伴走型相談支援の充実を図るとともに、経済的支援として出産、子育て応援交付金を交付していきます。

次に、高齢者支援の充実では、高齢者を中心に発症者が増加している帯状疱疹について、ワクチン接種費用の一部を助成します。老人クラブの温泉施設を利用した生きがいの場の提供として、ヘルシーパーク裾野を活用したせせらぎの湯代替事業を実施していきます。

その他として、通学路の安全対策、市民が安心・安全にスポーツを楽しめる環境の創出のための陸上競技場の空調機の更新、簡易水道では、非常時対策として水道送水管を複線化し、非常時対策送水管複線化業を実施します。

最後に、4つ目の柱「財政健全化の実現」と、5つ目の柱「組織の生産性の向上」について、併せてご説明します。

まず、公共施設については、公共施設等総合管理計画の基本方針に基づき既存施設の整備のランニングコストの縮減に努め、新年度は温室効果ガス排出の実質ゼロに向けた取り組みと光熱費の縮減を目的として、庁舎照明器具のLED化をリース事業として行います。

次に、教育・保育の質の向上として、幼稚園・保育園職員の研修会の実施や教育・保育相談窓口の設置、保育の質向上を行う私立園に対して補助金の交付を行います。

そして、今後のまちづくりの基本的な方向を示す裾野市総合計画後期基本計画策定に着手します。

むすびに

以上、私の市政運営における所信と新年度における施策の大要について申し上げました。

議員各位のご賛同とともに、市民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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更新日:2024年02月22日