2022年度12月臨時記者会見(2022年12月5日開催)

私立さくら保育園(社会福祉法人 桜愛会)園長に対する刑事告発他

市長発言全文

皆さま方には、平素より市政運営にご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。

まず、さくら保育園で行われた虐待事件について、私立保育園を指導する立場として、このような事件を未然に防ぐことができず、園児や保護者をはじめ市民の皆様に多大なるご心配とご迷惑をお掛けしましたことに、深くお詫び申し上げます。

昨日、保育士3名が逮捕されました。市内保育園でこのような事案が発生しましたことは、誠に遺憾です。警察の捜査により、事案の詳細が明らかになることを強く期待します。

しかしながら、本件は保育士3名だけの問題ではなく、園の責任者であるにも関わらず、保育士に対して誓約書を書かせるなど、隠ぺいを図ろうとした園長の対応も大変悪質でした。この対応は、罪を犯した者を故意に隠して逮捕を妨げた罪、犯人隠避罪にあたるのではないかと考えています。

このことから、本日、裾野警察署に対し、告発状を提出しました。被告発人は、さくら保育園園長の櫻井利彦です。警察からは、まずは受理できるか否かについて、検討を行うと聞いています。市長として、今後、捜査が行われることを強く望みます。

さて、本件については、8月17日には事案を把握していた市の対応にも大きな問題がございました。市の担当部署に隠ぺいの意図はなく、虐待の防止を徹底したうえで、速やかに保護者説明を行うよう求めていましたが、園の判断を待った結果、公表は11月末になってしまいました。

園の判断を待つ、という判断自体が誤りでした。本来であれば、保護者説明を行うよう、市として園に対して強く勧告や命令を行うべきでした。対応が遅れたことに、深くお詫び申し上げます。

本件を担当していた部長以下の管理職職員については、特別指導監査や警察による捜査などを通じ、事案が確定次第、速やかに規定に基づいて懲戒処分を行います。また、本件の判断を行った担当部長については、事案への対応が完了次第、速やかに更迭します。

そして、私と副市長が事案を把握したのは11月28日(先週月曜日)でしたが、園児と保護者への説明が遅れ、多大なるご迷惑とご心配をお掛けしたことには、重い監督責任があります。ついては、私は2カ月間の給与全額カット、副市長は1カ月間の給与全額カットの処分とします。本件について、管理監督責任者として、改めて深くお詫び申し上げます。

大変申し訳ございませんでした。

今後は、警察による捜査と、県および市による特別指導監査を通じて、事件の詳細を明らかにし、その内容に基づいて、園に対する処分や是正勧告などの対応を行ってまいります。

いま最も重要なのは、不安を抱えている園児と保護者を支え、安心して保育を受けられる環境を確保することです。市としては、捜査への協力や監査の実施に加え、保育環境の確保に全身全霊であたります。

まず、本日休園しているさくら保育園について、明日以降も休園が継続した場合に備え、公立園・私立園の皆様のご協力により、今週木曜日(12月8日)から他園での受け入れが可能なように準備を進めています。詳細については、確定次第、保護者に対しお知らせします。

昨日、休日にも関わらず臨時の園長会を開催し、対応いただいている園長先生方、保育士の先生方をはじめ関係各位に心より御礼申し上げます。

また、12月上旬からは、被害にあわれた園児および保護者を対象に、公認心理師による心のケアを実施します。まず、専門家の先生から、子どもや保護者の心のケアについてご説明いただきます。その上で、週3回・16時から19時までの間で、市役所で個別面談ができるようにする予定です。こちらも、詳細は決まり次第、お知らせします。

今回のような虐待事件は、絶対にあってはならないことでした。このような事件を二度と起こさぬよう、徹底してまいります。

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更新日:2022年12月06日