2025年度11月臨時記者会見(2025年11月7日開催)
裾野市民文化センター大ホールスプリンクラー事故に係る相手方からの訴状の受領 について
市長発言全文
本日はお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
本日の会見の趣旨でありますが、令和4年9月24日に裾野市民文化センター大ホールで発生しました、スプリンクラー放水事故に関しまして、相手方である、合同会社シンフォニエッタ及びシンフォニエッタ静岡楽団員等60名から訴えが提起されたため、その報告をさせていただくものであります。
また、本件事故につきましては、終局的な解決に向けシンフォニエッタ静岡様と協議を行ってまいりました。協議に当たっては、協議に影響が無いよう、非公表としておりましたが、相手方の提訴により、司法の判断へと解決の場は移されたため、これまで市民の皆様へ説明することができなかった市の対応につきましても、ご説明させていただきます。
訴えの状況ですが、令和7年9月19日に静岡地方裁判所へ訴状が提出され、10月23日に静岡地方裁判所から訴状を受領しました。被告は、裾野市と、裾野市民文化センターの指定管理者である株式会社ケイミックスパブリックビジネスの2者であり、9億6,570万446円の損害賠償を請求するものとなっております。
なお、今後の対応につきましては、現在、訴訟代理人と検討中であります。
次に、これまでの市の対応についてですが、シンフォニエッタ静岡様との交渉の状況については、協議に影響が無いよう、非公表としてまいりました。そのため、市民の皆様には大変なご心配をおかけしていたところであり、大変心苦しく思っておりました。
今後の訴訟に影響のない範囲で、ここに至るまでの経緯を報告させていただきます。
事故調査委員会からは、「本件事故の原因は特定できない」との結論をいただきました。このため、市として法律上賠償責任があると決定することはできないものと認識しております。
しかしながら、シンフォニエッタ静岡様におかれましては損害を受け、楽団員様におかれましては、負傷された方もおられ、大変な心労をおかけしていることから、こうした事情も配慮し、本件解決のため和解金の支払に向けた協議を代理人弁護士により行いたいと、シンフォニエッタ静岡様へ申入れ、協議を開始いたしました。
一方で、公金である和解金の支払いには、市民の皆様への説明責任があり、市民の皆様の理解が得られるよう客観的に算出する必要があります。このため、損害の内訳を含む被害の詳細や損害額の根拠を確認したうえで、協議を進めていきたいことをお伝えしてまいりました。
令和6年2月に、シンフォニエッタ静岡様から151億2,086万4,596円という金額の請求書が提出されました。しかしながら、この請求書には負傷者の程度や被害に遭った楽器の種別など、個別の損害の内容や損害額の根拠は示されておりませんでした。
市といたしましては、当然、提示された金額を和解金としてそのままお支払いできるものではないため、損害の根拠資料の提出を求め続けてまいりました。
また、協議を進める間には、シンフォニエッタ静岡様より、多くの質問やお問い合わせをいただきましたが、それらに対しましては全て回答し、協議が進展するよう、努めてまいったところです。
しかしながら、ついに根拠資料が提出されることはなく、訴状を受け取ることとなりました。
協議による解決ができなかったことは誠に残念でありますが、今後は、司法の場において適正な判断がなされ、解決ができるものと期待し、適切に対応してまいりたいと考えております。
以上で、私からの説明を終了いたします。
裾野市民文化センター大ホールスプリンクラー事故に係る 相手方からの訴状の受領について (PDFファイル: 144.6KB)
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更新日:2025年11月11日