2023年度6月臨時記者会見(2023年6月28日開催)

裾野市民文化センター大ホールスプリンクラー事故調査委員会最終報告書について

市長発言全文

昨年9月、裾野市民文化センター大ホールで発生しました、スプリンクラー放水事故に関しまして、昨日の6月27日9時、裾野市民文化センター大ホールスプリンクラー事故調査委員会から最終報告書の提出を受け、これを受領しました。本日は、最終報告書の内容を確認し、今後の市の対応につきまして、ご説明させていただきます。最終報告書は、本編42ページにわたっており、令和4年11月28日の第1回事故調査委員会から、令和5年6月19日の事故調査委員会まで、12回に渡って検討されたものです。

点検業者への聞き取り調査、経過観察の漏水量調査、バルブの取り外し調査などの結果から、事故原因が検討されています。これらの調査のうち、経過観察の漏水量調査では、漏水が認められるものの、漏水量からはスプリンクラーを作動させることは難しいと判断されています。一方、その後行われたバルブの取り外し調査では、バルブに傷があり、漏水が発生するという結果が得られています。二つの調査結果から、最終報告書では「本件事故の原因は特定できない。但し、本件事故が人為的な操作以外の原因で発生した可能性は排除できない。」という結論が示されました。

裾野市は、調査手法の判断や分析などに一切関与することなく、最終報告書を受領しました。事故調査委員会は第三者の立場で十分に調査を尽くしていただいたものと認識しています。委員の皆さまには、心より感謝申し上げます。

最終報告書の提出により、スプリンクラーがなぜ放水されたのか“特定できない”ということが判明しました。しかしながら、シンフォニエッタ静岡様におかれましては、大きな損害を受けており、楽団員の皆さまにはご心労をおかけしていること、また、事故の原因が特定されなかったこと、そして、市民の皆様が大ホールの再開を望まれていることを踏まえ、本件の解決のため、シンフォニエッタ静岡様への和解金の支払いに向けて協議を申し入れたいと考えております。負傷した楽団員、大切な楽器を損なわれた方のご心痛は計り知れず、当市を訪れてくださった皆さまが、このような被害にあわれましたことは、未だに大変心苦しく思っております。あらためて心からお見舞い申し上げます。

また、市民の皆様におかれましては、市民文化センターの大ホールが使用できない期間が続き、ご迷惑をお掛けしておりますこと、あらためてお詫び申し上げます。大ホールにつきましては、市民の文化芸術活動の振興を図るためにも、早期の再開を目指すことといたします。今後、復旧工事に向けた準備を進めてまいります。

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更新日:2023年06月29日