特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」
ナガエツルノゲイトウとは
ナガエツルノゲイトウは南アメリカ原産のヒユ科の多年草で、日本では外来生物法により(注釈)特定外来生物に指定されています。
水草で河川や池などの水辺で繁茂し、水面を覆うように育ちます。水陸両生で畔や畑地にも侵入し、耐塩性も高いのが特徴です。
(注釈)外来生物法で指定された、生態系や農林水産業に被害を及ぼす海外起源の生物で、栽培・移動等は原則として禁止されています。
ナガエツルノゲイトウ
ナガエツルノゲイトウによる被害
【農業被害】
・ナガエツルノゲイトウが形成した群落が水路を閉塞し、取水・排水の障害になります。
・畑内や水田、休耕地に侵入すると雑草化し、作物の生育を妨げます。
【生態系被害】
・水面を覆ってしまうため、水質の悪化や在来種の生息環境を奪ってしまいます。
ナガエツルノゲイトウを見つけたときには
・ナガエツルノゲイトウを発見した際は生活環境課(055-995-1816)への連絡と駆除にご協力をお願いします。
・駆除にご協力いただく際は以下の事項に注意して実施してください。
【諸注意】
・刈払い機等による機械除草は避けてください。ナガエツルノゲイトウは茎の断片から再生することができるため、機械による刈払いは農地への拡散を招く可能性があります。
・ナガエツルノゲイトウの侵入が確認された農地とトラクター等の農機を共用する場合は、未侵入農地の作業を先に実施したり、侵入農地での作業後は農機洗浄を徹底してください。
・駆除したナガエツルノゲイトウは燃えるごみの指定袋に入れて密封し、燃えるごみの日に出してください。
【水田内の場合】
・水稲用除草剤で防除します。特に給水栓まわりや畔際の防除を徹底してください。
・給水栓口にネット等を取り付けたり、水尻にザル等を設置したりして茎断片の流出を防止してください。
【畦畔の場合】
・除草剤中心で防除を行ってください。(茎葉処理剤は9月以降~11月上旬までの期間に散布するのが効果的です。)
・農地でも畦畔の防除を行ってください。(茎葉処理剤の散布等を実施してください。)
【水路まわりの場合】
・遮光率100%の耐水シート(推奨規格:#7000)で覆い、枯死させます。(遮光率99%以下だと完全に枯死させることができません。)
・耐久性の高い耐水シートを使用してください。(完全枯死には1年半から数年程度の長い時間がかかります。)
詳しい駆除方法や情報については下記のチラシや農林水産省のホームページ等をご覧ください。
農林水産省:ナガエツルノゲイトウの駆除対策について
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kankyo/kankyo_hozen/nagae.html
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/nagaetsurunogeito202504.pdf
- この記事に関するお問い合わせ先
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生活環境課
〒410-1192 静岡県裾野市佐野1059 裾野市役所1階
電話:055-995-1816
ファクス:055-992-4447
更新日:2025年07月17日