CASE4.裾野市で創業 Uターンで叶える夢
地元に帰ってお店を構えた寿司職人
親の体調悪化をきっかけに、裾野へのUターン・寿司店の開業を決意
裾野市出身の平尾智晃さん。寿司職人になるため、裾野から東京に修行に出ます。当時は、一人前になったら裾野に戻ってくるつもりでしたが、東京で埼玉出身の奥さんと結婚し、子宝にも恵まれたため、帰ってくるタイミングを計りかねていました。
しかし、お母さんの体調が悪くなります。「それまでは両親の面倒をほとんどお兄さんに任せっきりだった。裾野に戻ったほうがいいかな。」と平尾さんはUターンを決意した当時の思いを語ってくれました。
寿司店開業までの苦労!?
Uターンと地元での寿司店開業を決意した平尾さん。しかし、さまざまな苦労があったそうです。まず、当時の経済情勢です。付き合いのある魚屋や先輩起業家などの仕事仲間からは「今は景気が厳しいからやめた方が良い」という反対意見が殆どだったそうです。それでも、「自分がその気になっているうちに」との思いから、半ば勢いで実行したそうです。「仮に5年待ったとしても劇的に経済情勢が好転したとは思えず、自分にやる気があるうちに行動して正解だった」と語ってくれました。
次に、店舗物件の少なさです。物件探しは、裾野も含め長泉、三島、沼津で行ったそうですが、裾野は店舗物件が非常に少なかったようです。それでも、裾野で開業したかった平尾さん。苦労の甲斐あって、幸運にもよい物件を裾野で見つける事ができました。
最後に、家族(奥さん)の説得です。埼玉出身の奥さんは、「裾野みたいなど田舎に行くなんて」と思ったようです。また、子どもが小さくまだまだ手がかかる事から、猛反対だったようです。そのため、奥さんには、店舗契約後に事後報告という形で、強引にUターン。Uターン後、田舎暮らしに不安を抱えていた奥さんのため、裾野ならではの良さを積極的にアピールしようと色々なところを巡ったそうです。その甲斐あって、今では奥さんも、裾野の生活にだいぶ慣れてきているそうです。
地元にUターンして開業したからこそのメリットは!?
「地元ですから、同級生や先輩後輩、親戚との繋がりがあります。お客さんとしても来てくれるので、地元で起業することは大きなメリットを感じますね。」と平尾さん。 さらに、「孫と過ごす時間が多くとれるようになり、両親が喜んでくれたという事は、両親にとっても子どもにとっても良かった」とも語ってくれました。開業という自分の夢をかなえつつ、親孝行もできた平尾さん。地元にUターンしたからこそ得られたメリットではないでしょうか。
ふるさとで開業した事でかなえた、充実した子どもとの時間!
「裾野で開業してから子どもと接する機会が圧倒的に増えた」と平尾さんは言います。
「東京では都心で店を出したとしても家は都心には借りられず、結局通勤に時間がかってしまいます。今は、店と自宅が非常に近いため、昼はランチ営業が終わったら一度帰宅し、14:00~16:00くらいまで子どもとの時間がとれています。職場と住まいが近いからこそ実現できることであり、自分にとって、家族(子ども)との時間が多くとれることは大変うれしいことです。」そう平尾さんは教えてくれました。
皆さんにPRしたい裾野のよいところは?
まず、「人のよさ」です。「裾野の人は、外から入ってくる人に対しても積極的に迎え入れてくれますね。」と平尾さんは語ります。おかげで奥さんも不自由なく馴染むことができたそうです。
次に、「子育て環境のよさ」です。市内には「ぐりんぱ」や「サファリパーク」、近隣には「富士山こどもの国」等々、自然に触れ合えて、かつ、楽しく遊べる施設が沢山あります。
また、周りの影響で小さいうちからの受験に巻き込まれたりする東京での子育てと比べると、裾野では伸び伸びと子育てができる環境があります。
最後に忘れてはならないものが、「富士山の魅力」でしょうか。一度外に出て初めて富士山の良さが分かったとのことです。
裾野を離れて、他の場所に住んでみたからこそ分かる、裾野のよさを平尾さんは語ってくれました。
ふるさとに戻ったからこそかなえられた夢や充実のライフスタイル!
裾野に戻って起業したいと思っている子育て世代の方! チャンスではないでしょうか!!