試験栽培2年目(2020年度)
静岡大学・須山東富士農事組合と共同研究を開始したキヌア試験栽培は、3月のパートナーシップ協定締結を経て、2年目の試験栽培がスタートします。
今年度は、昨年収穫したキヌアの種をもとに、幡種の時期を変えた栽培を計画し、栽培適期や連作障害の有無を確認するなど、裾野市の環境に適した栽培方法を確立することを目標に行います。
また、栽培規模拡大に必要な作業効率化や機械化の検討も行います。
脱穀(12月8日)
静岡大学と須山東富士農事組合、市で脱穀作業を行いました。
静岡大学8名、須山東富士農事組合6名で、米を脱穀する際に使用する「ハーベスター」と昔ながらの農機具「唐箕(とうみ)」を使った脱穀作業を行い、100キロを超える収穫量となりました。
ハーベスターを使用した作業
作業後の打合せ
収穫(11月18日)
静岡大学と須山東富士農事組合、市で刈り取り作業を行いました。
キヌアの背丈や色味などを見ながら裾野の土地に最適なキヌアを選別していきます。
今後は、種を乾燥させ、脱穀を行い、来年以降の種まきや研究のために使用する予定です。
キヌアの分別作業
収穫したキヌアの一部
キヌアの乾燥作業
収穫に参加したメンバー
裾野市民芸術祭にキヌアが展示
11月6日~8日に行われた裾野市民芸術祭にキヌアを生けた作品が展示されました。
キヌアを生けた作品 その1
キヌアアップ
キヌアを生けた作品 その2
キヌアアップ
すそのんが来てくれました(11月5日)
裾野市マスコットキャラクターのすそのんがパノラマほ場に来てくれました。
キヌアの収穫日(11月18日)まで期間限定で、パノラマほ場の一部に見学可能エリアを設けました。真っ赤に染まったキヌアを間近で見て、撮影することが可能になります。
是非、足を運んでみてください。
すそのんとキヌア
パノラマほ場の案内
ひっぱりくんを使った移植作業(10月22日)
10月9日に育苗作業を行ったペーパーポットを、専用の移植器であるひっぱりくんを使い、パノラマほ場へ移植しました。
今までは、育苗ポットで発芽させたキヌアは全て手作業で移植をしていましたが、ひっぱりくんを使った移植は、何倍も作業が効率化されました。
ひっぱりくん使用風景
移植後のキヌア畑
生育状況(10月20日)
大半のキヌアが赤く色づきました。
現時点では、目立った大きな被害は受けていないため、収穫に期待します。
キヌアと富士山
赤く色づいたキヌア
防鳥ネット張り作業(10月15日)
春播きのキヌアは、7月下旬の収穫適期に鳥の被害を受けました。被害防止のため、キヌアは防鳥ネットを張りました。
慣れない作業だったため試行錯誤しながら、一番北側のほ場の東側半分を張ることができました。
作業風景
防鳥ネット完成後
生育状況(10月13日現在)
台風14号の被害は少なく一安心です。だんだんと色づいてきたキヌアも多く、収穫ももうすぐです。今よりもさらに赤く色づけば景観も美しくなります。
倒れてしまったキヌア
色づいたキヌア
ペーパーポットへの播種作業(10月9日)
子の神ほ場のキヌアが猛暑などの影響で生育不良だったことから、猛暑でも安定した成長が見込めるようにするため、また、作業効率化のために日本甜菜製糖株式会社の「ペーパーポット」による育苗および移植の実証実験を実施することとなりました。
この日は、日本甜菜製糖株式会社の野口氏の指導の下、須山農事組合の人とペーパーポットへキヌアの種まきを行いました。ペーパーポットで約2週間の育苗後、パノラマほ場へ移植する予定です。
穴へキヌアを落とす作業
播種後のペーパーポット
キヌアの販路開拓等に関する打合せ(10月8日)
ほ場での説明風景
静岡県産業振興財団フーズ・ヘルスケアオープンイノベーションセンターの望月センター長、鈴木氏、寺井氏とキヌアの販路開拓やブランディング等に関する打合せを須山支所で行いました。収穫したキヌアの販路確保や、特産化、ブランディング等のアドバイスをいただきました。
打合せ後は、パノラマほ場を視察しました。
生育状況・パノラマほ場(10月5日現在)
とても順調に成長しており、大きいものは150センチメートルほどあります。
台風14号が迫っているため、キヌアが倒れないか心配です。
キヌアアップ
ピンク色のキヌア
生育状況・パノラマほ場(9月24日現在)
大きいものは80センチメートルほどにまで成長しました。
前回の春播きに比べると全体としての成長がとても良い状態です。
全体的に成長の良いほ場
キヌアの種となる部分アップ
生育状況・子の神ほ場(9月16日現在)
背丈は大きいもので20センチほどでしたが、穂がなっていました。
他の小さいキヌアは成長がみられませんでした。日照時間の問題なのか、土壌の問題なのか原因を調べていきます。
小さな穂がなったキヌア
成長せずに小さなままのキヌア
生育状況・パノラマほ場(9月16日現在)
花が満開になっていました。
前回の春播きは播種後2か月で花が満開になりましたが、今回の夏播きは播種後1か月で花が満開になりました。成長が早くなっています。春播きと夏播きの成長の違いを確認しながら、生育状況を見ていきます。
満開になったキヌアの花
上から見たキヌア
生育状況・子の神ほ場(9月8日現在)
背丈もあまり伸びておらず、良好な成長は確認できませんでした。
一番大きいもので15センチほどです。ほ場全体写真に見られるものは雑草ばかりです。
子の神ほ場で一番大きいキヌア
子の神ほ場全体
生育状況・パノラマほ場(9月8日現在)
とても良好に成長しています。大きいものは30センチ近くまで伸びました。
また、大きな穂には花が咲き始めました。
花が咲いたキヌア
一番高い場所のほ場から撮影したパノラマほ場全体
草刈り、施肥作業・パノラマほ場(9月5日)
須山農事組合の方々と市職員で、草刈り、施肥作業、ポット播きの移植を行いました。
また、生育状況を確認したところ、穂が大きくなっていました。背丈も伸びて、順調に成長しています。
草刈り、施肥作業
ポット播きの移植作業
キヌアの穂のアップ
作業後のキヌアほ場
生育状況・子の神ほ場(9月2日現在)
全体を見るとあまり順調に成長しているとは言えません…。
子の神ほ場は、昨年収穫したキヌアの種子だけでなく、別に購入したキヌアを播種しましたが、そちらのキヌアは発芽が確認できなかったです。
また、シカの足跡が複数あったので、シカ対策も実施していきます。
少し成長した子の神ほ場のキヌア
ほ場にあったシカの足跡
生育状況・パノラマほ場(9月2日現在)
順調に成長しています。また、一部のキヌアは小さな穂ができていました。
今のところ、目立った被害はないですが、日照りが続くと水不足になるので、天候を考えながら対応していきます。
穂が出たパノラマほ場のキヌア
パノラマほ場全体
生育状況(8月27日現在)
どちらのほ場も生育順調です。
パノラマほ場のキヌア
子の神ほ場のキヌア
生育状況(8月21日)
須山子の神のほ場のキヌアが発芽しました。
また、雨がなかなか降らないため、市が水撒きを行いました。
発芽したキヌアの列
水撒きしている職員
種まき(8月13日)
機械化の実証実験や規模拡大の一環として、新しく須山子の神のほ場(富士山資料館東側)でキヌアを播種することとなりました。
今回はそば用の播種機を使用して種まきを行いました。約一反のほ場に播種しましたが、作業は30分ほどで終わりました。作業がとても効率化されました。
播種前準備
播種の作業風景
生育状況(8月13日現在)
須山パノラマロード沿いのほ場のキヌアが発芽しました。
発芽したキヌア
キヌア畑全体
種まき(8月8日)
須山パノラマロード沿いのほ場で須山農事組合の皆さん、市職員で種まきを行いました。
前回の春播きでは、ほ場の一部を一条ごんべえを使用した種まきをしましたが、今回の夏播きでは、ほ場全体を一条ごんべえを使用して種まきをしました。
また、今回は連作となりますので、連作障害等を見ながら成長の経過を見ていきます。
機械を使った耕うん作業
一条ごんべえを使った種まき
作業全体風景
作業後のほ場
収穫(7月27日)
梅雨の長雨・暴風雨の影響で根腐れや倒状を起こし、生育が十分ではないキヌアもある中、順調に成長したキヌアも、収穫適期に鳥(スズメ)の食害にあい、収穫量はわずかとなりました。
今後は、夏播きキヌアの収穫に向けて、作業効率化や機械化の検討も行います。
収穫したキヌア
収穫後のキヌア畑
鳥の食害にあったキヌア
今後の計画を話し合う地元耕作者と市職員
生育状況(7月22日現在)
大雨後のキヌア畑全体の様子。
収穫間近のキヌア
生育状況(7月17日現在)
キヌア畑全体の様子。
赤く色づいたキヌア
生育状況(7月9日現在)
降り続いた大雨等の影響で5割ほどのキヌアが折れてしまいました。
ですが、種となる部分が黄色く色づいてきたキヌアもあり、収獲時期が近づいてきました。
折れてしまったキヌア
黄色く色づいてきたキヌア
生育状況(7月2日現在)
先日の大雨と暴風の影響で、全体の2割ほどのキヌアが折れており、多少の被害が見受けられますが、まだまだ元気に育っているキヌアもたくさんあるので、収穫に期待します。
傾いてしまったキヌア
折れてしまったキヌア
赤く色づいてきたキヌア
キヌアアップ
生育状況(6月25日現在)
大きいものは1.5メートルまで成長しました。また、キヌアの種となる部分も大きく成長していました。7月下旬に予定している収穫が楽しみです。
大きいキヌア
キヌアの種となる部分
赤いものと黄色いものがあります。
キヌア畑全体の様子。
職員(身長155センチ)とキヌア
生育状況(6月15日現在)
先日の大雨でキヌアが倒れていないか心配でしたが、ほとんどのキヌアは無事。順調に成長して、大きいものは1.2メートルまで成長しました。
大きいキヌア
キヌア畑全体の様子。
キヌアとバッタ
キヌアとてんとう虫
第1回 キヌア試験栽培に関する打合せ会(6月11日)
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で遅れていた、3者によるキヌア試験栽培のほ場確認を行いました。
現地確認後、須山支所の会議室で一家准教授・須山農事組合・裾野市で2020年度のキヌア試験栽培の事業計画の再確認をしました。また、裾野市のキヌアを使用した味噌の販売を検討している広瀬絵里加氏(WAKEAT)も参加して、キヌアの今後の販売方法などを話し合いました。
現地確認の様子。
打合せの様子。
広瀬氏が作った味噌を試食しました。
生育状況(6月4日現在)
かなり大きく成長していました。花が満開になっているキヌアもあり、種となる部分が黄色く色づいてきました。
花が咲いたキヌア
てんとう虫とキヌア
キヌア畑全体の様子。
この日はテレビの取材がありました。
生育状況(6月1日現在)
大きいものは50センチほどまで成長しました。また、花が咲き始めました。
咲き始めたキヌアの花
50センチほどあるキヌア
生育状況(5月26日現在)
大きいものは30センチ以上に成長しました。種となる部分も出てきており、順調に育っています。
種となる部分の拡大
キヌア畑全体の様子。
生育状況(5月20日現在)
生育状況はとても良好です。大きいものは20センチほどまで成長しました。
背の伸びたキヌア
キヌア畑全体の様子。
生育状況(5月13日現在)
先日、育苗ポットから移植したキヌア、ごんべえまきをしたキヌアの生育状況は良好でした。
育苗ポットから移植したキヌアの様子。
ごんべえまきしたキヌアの様子。
一部密集しているキヌア
富士山とキヌア畑
種まき(4月25日)
4月25日(土曜日)に須山富士農事組合の皆さん、市職員で種まきを行いました。
一足先に育苗ポットで発芽させた苗の移植も併せて行いました。
昨年は、1粒ずつ手作業で種まきをしましたが、今回は一条ごんべえを使った種まきを行いました。一条ごんべえによる機械まきは、改善点も多少ありますが、手作業による種まきと比べると、作業が効率化されたため、今後も使用していく予定です。
種まきの様子。
ごんべえを使った種まきの様子。
ポットで発芽させたキヌアの苗を植える様子。
ポットで発芽させたキヌアの苗
この日はメディアの取材がありました。
キヌアほ場の様子。
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農林振興課 農政係
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電話:055-995-1823
ファクス:055-995-1864
更新日:2020年12月15日