1 土地の利用に関する基本構想
1)土地利用の基本構想
土地は、現在及び将来における市民のための限られた資源であり、市民生活及び生産活動の重要かつ共通の基盤である。
このため、市域の土地利用は、地域の自然的、社会的、経済的及び文化的条件に配慮しながら、公共の福祉を優先させ、かけがえのない自然環境を保全し、健康で文化的な生活環境を確保し、均衡のとれた発展を図ることを基本理念として、長期的展望のもとに総合的かつ計画的に行うものとする。
《本市の概況》
本市は、東西を富士・愛鷹山と箱根山の山麓斜面に挟まれ、中央に黄瀬川が流れる地形となっている。黄瀬川流域には南北8㎞、東西2㎞のやや平坦な地形をもつ地域があり、この地域を中心として都市的な土地利用がなされている。
富士・愛鷹山麓では、恵まれた環境を活かしたレクリエーション利用や、まとまった宅地利用が行なわれており、箱根山麓では研究開発型企業の立地が進められている。
市街地においては、市域南部で土地区画整理事業が完了しているほか、近年、JR裾野駅を中心とする基盤整備が進められつつある。
市内にある集団的優良農地は広大ではないが、これまでに農地基盤整備や農地集約が進められてきている。
このような状況において、土地利用の方向性を次のようにまとめた。
《基本方針》
[1]山麓の自然環境の保全と適切な利用
富士・愛鷹山麓及び箱根山麓の自然環境は、防災上及び景観上重要であり、国民的な財産であるため、これを保全する。また、美しい自然環境を活かした高原レクリエーション、研修・研究施設等の適切な利用を図る。
[2]環境との調和や災害の安全性に配慮した市街地内の高度利用の推進
中心市街地においては、中枢性・拠点性を高めるため、駅周辺の土地区画整理などにより適正な高度利用を図る。
人口増加に伴う宅地需要に対応するため、環境との調和や予想される東海地震に対する安全性に配慮しながら適正な都市的土地利用の推進を図る。
[3]良好な環境と融和した活力ある地域コミュニティ地区の形成
美しい田園や農業用水のある環境に囲まれた、良好な環境をもつ地域を維持し、活力のある地域コミュニティの維持に必要な土地利用の推進を図る。
[4]快適な環境づくりへの配慮
富士山や周辺の斜面緑地景観を生かした、美しく裾野らしい景観の創出を図る。
深良用水や市街地を流れる河川空間を活かした良好な水辺空間の創出を図る。
開発・整備については、ユニバーサルデザインなどの理念に基づき整備を図る。
[5]東名裾野インターチェンジ周辺の機能連携
東名裾野インターチェンジ周辺は交通基盤の良さを活かした工業の集積を図るほか、富士・愛鷹山麓方面のレクリエーション機能と箱根山麓方面の観光機能との連携を高める。
[6]市民のまちへの誇りと愛着を深める
土地の利用などに関する市民意識の高揚や市民参加の促進を図るとともに、市民のまちへの誇りと愛着を深めていく。
[7]広域的機能の充実
日常生活の広域化や地方分権時代の到来に対応して、広域的観点からの土地利用、都市施設の配置を進めていく。東駿河湾環状道路をはじめとする広域ネットワークの充実を踏まえ、広域的な視野に立った機能の確保に配慮していくものとする。
《参考》
※国土利用計画法第2条(基本理念)
国土の利用は、国土が現在及び将来における国民のための限られた資源であるとともに、生活及び生産を通ずる諸活動の共通の基盤であることにかんがみ、公共の福祉を優先させ、自然環境の保全を図りつつ、地域の自然的、社会的、経済的及び文化的条件に配意して、健康で文化的な生活環境の確保と国土の均衡ある発展を図ることを基本理念として行うものとする。
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